マー君新スタイルは「戦略的」 指揮官「肘をかばうためではない」

[ 2015年4月10日 05:30 ]

打撃練習の球拾いの最中、背面キャッチを試みるが失敗するヤンキース・田中

 開幕戦で黒星を喫したヤンキース・田中とジョー・ジラルディ監督がブルージェイズ戦前に話し合いを持ち、今季の投球スタイルを再確認した。

 4回5失点の内容以上に米メディアが注目したのが球速の低下で「すぐに右肘の手術をすべき」などと厳しい論調で報道。これを受け、指揮官は「田中と話をした限り、戦略的な問題だということ」と説明した。

 田中は開幕前の会見で今季はツーシーム主体の投球で行く考えを語ったが、これが米メディアの間では「右肘の影響で球速が出なくなったため」と誤ってとらえられていた。ジラルディ監督は「田中が言いたかったのは“私は剛速球投手じゃない”ということ。彼は去年フォーシームを打たれたことを理解している。右肘をかばうためにフォーシームを投げないわけではない」と、新たな投球スタイルを目指す田中の真意を代弁。一方で「変化球をお膳立てするためにも速球の制球が重要」と課題も指摘した。

 田中はこの日、約60メートルの遠投などで調整。厳しい報道の連続には「勝手に騒いでいるだけでしょう」と関心を寄せず、次回登板となる12日(同13日)のレッドソックス戦へ備えた。

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2015年4月10日のニュース