悔し703試合目…マートン イライラ虎助っ人最多タイ出場飾れず

[ 2015年4月9日 06:42 ]

<神・D>初回1死満塁、マートンは投ゴロ併殺に倒れる

セ・リーグ 阪神1-6DeNA

(4月8日 甲子園)
 初回の拙攻が、勝敗を大きく左右したと言っていい。先頭・鳥谷の二塁打に、2四球を絡め1死満塁。絶好の先制機が訪れたが、阪神・マートンが期待を裏切った。フルカウントからの7球目。外角高め真っすぐを果敢に打って出たが、結果は最悪の投ゴロ併殺打に終わった。

 「あそこで点を取って主導権を握れるか、というところだった」

 試合後、和田監督も試合のターニングポイントと位置づけた。続く2回2死二、三塁では鳥谷が敬遠され、上本が打席に。だが、1ボール2ストライクから空振り三振。2イニング連続の逸機で、先発モスコーソを立ち直らせることになった。

 それ以上に、気になるのがマートンの状態だ。5回はゴメスの適時打で1点を還し、なおも1死二塁での打席だったが見逃し三振。際どい外角球をストライクとコールされ、いら立つ様子も見えた。指揮官が指摘する。

 「ストライクゾーンが合っていない。だから、7回の打席は全部を振りにいっていた。冷静になってこないとね」

 4点を追う7回にも2死二塁という得点圏だったが、強引なスイングを続けた。特に空振りした2球目の外角球は見送れば完全なボール。5回の打席を引きずったかのような空振り三振で、カークランドに並ぶ球団助っ人最多出場記録の703試合目を勝利で飾ることはできなかった。

 頼れるマートンで打線が分断されては、得点も簡単には望めない。加えて2番の上本も、これで3試合連続の無安打。打率も・132まで下がり鳥谷の出塁を生かせない状況が続く。和田監督は言う。「マイナス1になって深みにはまる前に何とかしないと。個々の状態を上げることと、つながりを考える。(対戦が)一回りするまで、というのはあったけど、1回目の踏ん張りどころ」と打線の組み替えも示唆し会見を終えた。

 開幕3連勝スタートも、気がつけば4連敗で借金1。開幕11試合目にして、早くも第一の難局が訪れた。

 ≪カークランドに並ぶ≫マートン(神)が通算出場試合数を703とし、1968~73年に在籍したカークランドが持つ球団の外国人選手最多記録に並んだ。

 ▼阪神・マートン(球団助っ人最多記録に並ぶ703試合目の出場)それだけチャンスをいただいたことに、感謝したい。

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