【巨人OBが語る伝統の一戦】3連発被弾の槙原氏 優勝の瞬間より凄かった

[ 2015年4月5日 12:15 ]

<1985年4月17日・阪神―巨人(甲子園)>バックスクリーン3連発(左から)ランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布

 伝統の一戦、特に地響きするような歓声に包まれる甲子園では、いっぱい思い出がある。

 まずは巨人入団2年目の83年4月16日のデビュー戦だ。重圧を感じることもなく思い切り腕を振り、延長10回を投げ切った。その結果が初登板初先発初完封。延長戦での達成は史上初というおまけがついた。

 次はやっぱり…。85年4月17日のバックスクリーン3連発。バースはシュート、掛布さんは真っすぐ、岡田さんにはスライダーもどきの「横のカーブ」を叩き込まれた。2発目、さらに3発目。ボルテージが上がっていくスタンドの盛り上がりは、マウンドの私には優勝の瞬間より凄かったように思えた。

 その年の6月28日には14―1の大勝。楽々完投しただけじゃない。見舞った8本塁打のうち6本目は私。工藤一彦さんから打った現役唯一のホームランは何と巨人軍通算5000号だった。ともにこの試合2本ずつ打ったクロマティや吉村に申し訳なかった。

 99年6月12日には敬遠球を打たれた。延長12回1死一、三塁。新庄を歩かせて満塁にするつもりだったのに、2球目がバットの届くところへいってしまった。打球は三遊間に転がり、サヨナラ負け…。情けなかった。

 そんなドジもあって私は猛虎党から好意的に思われているようだけど、阪神戦は通算38勝10敗。勝率(.792)が凄くいい。伝統の一戦が大好きだった。

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