【巨人OBが語る伝統の一戦】張本氏 「巨人に行きなはれ」吉田さんの温情

[ 2015年4月5日 12:15 ]

<1977年7月31日、阪神―巨人20>二回表、張本は山本和から右前打を放ち19年連続100本安打達成

 日本球界一、二の歴史を誇る球団同士。お互い負けられない。独特の雰囲気。巨人に在籍した4年間、伝統の一戦では342打数119安打、打率.348、13本塁打、48打点と打たせてもらった。

 よく覚えているのは移籍1年目の76年6月10日、後楽園。南海(現ソフトバンク)から阪神に来た上田卓三からセンター前へ通算2500本目の安打を打った。直後に同期の王ちゃんが2ランで花を添えてくれた。

 当時、阪神の監督は吉田義男さん。私が日本ハムを出るという話が出たときに真っ先に電話をくれた人だ。お世話になるつもりで兵庫県川西市花屋敷に土地を買ったところへ、長嶋監督からの誘い。恨み言覚悟で吉田さんに断りの電話を入れたら「ええ話やないか。東京やしな。気にせんと巨人に行きなはれ」。涙が出た。高校時代に続いて甲子園には縁がなかったが、吉田さんの恩情は一生忘れられない。

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