ロッテ涌井 2年ぶり完投授業 3年目・田村を“逆リード”

[ 2015年4月5日 05:30 ]

<ロ・楽>9回2死まできたところで田村(左)とマウンドで話し込む涌井

パ・リーグ ロッテ3-1楽天

(4月4日 QVC)
 9回2死一、二塁。ロッテ・涌井の104球目は、この日最速の145キロ。1ボール2ストライクと追い込み、最後は銀次を136キロのフォークで投ゴロに打ち取った。6安打1失点の完投勝利を自身2番目に球数の少ない105球で飾った。

 完投勝利は13年4月11日のロッテ戦以来。前回もQVCマリンだが、当時は西武のユニホームを着ていた。お立ち台では「そういえばそんなこともありましたね」。今では本拠となった球場のファンを笑わせた。

 昨季まで5年連続開幕投手の成瀬がヤクルト移籍。3月27日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で大役を務めると6回無失点で白星に貢献。チームは前カードで日本ハムに連敗し、涌井自身も強風で中止となった前日からスライド登板だったが「昨日の風で(嫌なムードは)吹き飛んだと思います」と言い切った。

 エースの自覚も芽生えた。正捕手の育成だ。イニング間にはベンチで配球をやりとり。7回2死走者なしの場面では0ボール2ストライクから田村のリード通り直球を投じ中前打された。「調子に乗っちゃいました」とマウンドに謝りに来た3年目の捕手に「おお」とだけ応じた。田村は「ワクさんは(打たれると)分かっていたんだと思います」と証言した。痛みで教えることもある。

 開幕2連勝も2年ぶり。伊東監督は「一球一球丁寧に投げていた。気持ちに余裕があった」と称えた。涌井は言う。「連敗を止めたかった。(田村は)若いのでいろいろ教えながら、自分も成長できる」。移籍2年目の右腕はエースとして、チームに根を伸ばし始めた。

 ▼ロッテ・クルーズ(初回に2点適時二塁打)いい当たりだったのにフェンス直撃はノーパワーね。則本という素晴らしい投手を打ててうれしい。

 ≪2番目に少ない球数≫涌井(ロ)が2年ぶり、ロッテ移籍後初の完投勝利。自身完投勝利は通算34度目だが、105球は11年6月1日巨人戦の102球に次ぎ2番目に少ない投球数となった。涌井は9回完投勝利時の平均球数が132とやや多く、160球以上も3度ある。この日は無四死球、奪三振も完投勝利時では最少の2と打たせて取るスタイルで投げ切った。

 ▽涌井の昨季のQVCマリンでの成績 4月1日の西武戦で5回2/3を5安打3失点で黒星。同22日のオリックス戦では8回6失点と、痛打を食らい続けた。7回1/3を6失点だった9月21日のオリックス戦まで本拠地6連敗。同28日のオリックス戦で6回2失点に抑え、ようやく初白星を挙げた。通算は13試合で1勝6敗、防御率4・62。

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