“戦力外男”中日・八木 黒田に投げ勝った!「ドキドキ」982日ぶり白星

[ 2015年4月5日 05:30 ]

<中・広>982日ぶりの白星にお立ち台で絶叫する八木

セ・リーグ 中日3-0広島

(4月4日 ナゴヤD)
 まさか、まさか…と表現すれば失礼か。中日・八木が7回無失点で移籍初勝利。被安打4、そしてプロ10年目で初の2桁10奪三振もびっくりだ。

 「素直にうれしい。一回死んで、またこういう舞台で野球ができることに感謝しています」

 05年ドラフトで日本ハムに希望枠で入団し、1年目から12勝をマークして新人王。輝かしいスタートも2桁勝利はその一度だけで、13年にオリックス移籍。2年間未勝利で昨年オフに戦力外を通告されていた。12球団合同トライアウトで落合博満GMに見初められて中日に拾ってもらった身。5人の子供を抱えての悲壮な挑戦は、戦力外選手を特集する年末の特番で取り上げられ、注目の存在になった。

 投げ合った相手は、20億円以上のメジャー契約を蹴って日本球界に復帰してきた黒田。推定年俸1200万円の左腕が投げ勝った。「相手は黒田さんだったので、先制点を与えないように丁寧に投げることを意識した」。初回1死から菊池に左中間二塁打されるも後続を連続三振。5回1死一、二塁からは田中を左邪飛、そして黒田を空振り三振に斬り、ゼロを続けた。12年7月26日のソフトバンク戦(ヤフードーム)以来となる982日ぶりの白星を手にした。

 「いろいろあったし、自分も期するものがあった。野手も打ってくれて最高の結果。(試合終了時は)ドキドキしてずっと下を向いていた」

 男気に満ちた「黒田節」より、この日ばかりは泣かせる「八木節」だ。昨年5月以来の5連勝。チームは阪神、ヤクルトと並び12年6月30日以来1008日ぶり、谷繁兼任監督にとっては初の首位に立った。

 ◆八木 智哉(やぎ・ともや)1983年(昭58)11月7日、神奈川県生まれの31歳。日本航空では3年夏の甲子園に出場。創価大を経て、05年ドラフトの希望入団枠で日本ハムに入団。06年に12勝を挙げて新人王を受賞。13年1月にトレードでオリックスに移籍した。昨季までのプロ通算成績は94試合で34勝28敗、防御率3.64。1メートル81、78キロ、左投げ左打ち。

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