工藤監督「おいしい」 ソフトB“速効”テラス弾3発快勝

[ 2015年4月1日 05:34 ]

<ソ・オ>初回2死、左中間にソロを放つ柳田

パ・リーグ ソフトバンク7-0オリックス

(3月31日 ヤフオクD)
 総工費2億円をかけて今季新設されたヤフオクドームの利点を最大限に活用した。ソフトバンク打線は本拠では13年4月11日のオリックス戦以来となる1試合3発。昨季までなら、全て「本塁打」ではなかった。

 打者にとってはおいしい「ホームランテラス」にいずれも今季1号を打ち込んだのは、クリーンアップ3人衆だ。まずは、3番・柳田。オリックス先発の西に対し、初回2死から左中間に運ぶ。「こすった。センターフライと思いました。1の0が、1の1の1本塁打になる。ありがたいです」と笑いが止まらない。これに5番・李大浩(イ・デホ)が続く。2回先頭で内角低めの球を左翼に突き刺した。「芯に当たればテラスに入ると考えられる。昨季より気持ちは楽」と本拠の武器を実感した。

 とどめは4番・内川のバットから飛び出した。「気持ちを緩めないように、いけるところまでいこう」と5―0の5回に、右中間に放り込む2ランで勝利を決定づけた。左翼で先発したが、李大浩が退いた8回からソフトバンクでは公式戦で初めて一塁手を務めた。無難にこなし「点差はあったけど、完封がかかっていたので緊張した」とほっとした表情だった。

 昨季の1試合平均の本塁打数は12球団の本拠でナゴヤドームに次いで少ない1・04本だった。「本塁打を増やして観客を楽しませたい」との孫正義オーナーの意向もあり、改修。「おいしい。さすがのクリーンアップというところですね。打つ人が打った」と、工藤監督も満足そうだ。球団は本塁打は3割増と試算しているが、開幕4試合目で早くもその効果は如実に表れた。

 ◆ホームランテラス 今年からヤフオクドームに新設された。5・8メートルの外野フェンスの手前に4・2メートルのフェンスを設置。右中間、左中間は中央部で本塁から約110メートルと、最大で約5メートル狭くなった。2月27日の韓国・サムスンとの練習試合でお披露目された。

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