浦学 高橋撃ち4強!150キロマシン3メートル手前で特訓実った

[ 2015年3月30日 05:30 ]

<浦和学院・県岐阜商>7回無死一、三塁、浦和学院・荒木は先制の中前適時打を放つ

第87回センバツ高校野球第9日・準々決勝 浦和学院5―0県岐阜商

(3月29日 甲子園)
 準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。浦和学院(埼玉)は県岐阜商を5―0で下し、優勝した13年以来2年ぶりのベスト4入り。打線が11安打を放ち、今秋ドラフト1位候補に挙がる高橋純平投手(3年)を攻略した。東海大四(北海道)は高崎健康福祉大高崎(群馬)を1―0で破り初の準決勝進出。夏春連覇を狙う大阪桐蔭、敦賀気比(福井)も4強に進んだ。30日は休養日となり、31日に準決勝2試合が行われる。

 いつもより確かな感触が体全体に伝わった。7回無死一、三塁。1ボール2ストライク。荒木はグリップを指2本分も短く持ち「ボールをつぶす気持ち」で振った。高橋の127キロスライダーを捉えた打球は中前への先制適時打。一塁上で笑顔がはじけた。

 その一打が引き金となり、この回4安打と犠飛で一挙3得点。1回戦の龍谷大平安(京都)戦に続き、試合を決める一打を放った7番打者はこの日3安打と気を吐き、「“気”で戦った結果です」と胸を張った。

 対峙(たいじ)する高橋は、最速152キロを誇る大会No・1右腕。前日練習では、打撃マシンの球速を150キロに設定し、それを通常より3メートル手前で打つことを繰り返した。序盤は速球狙いで各打者は普段より指2本ほどバットを短く持って打席に立ったが、5回終了時に組んだ円陣で「右打者(への配球)にスライダーが増えてきた」と確認。狙い球を絞り、攻略した。8回にダメ押しの左中間適時二塁打を放った4番・山崎は「全員が直球に振り負けなかった」と胸を張った。

 お手本は2年前に春を制した先輩たちだ。浦和学院の初優勝を荒木は都内の自宅で見届けた。「入学が決まっていたので興奮した」。入部後は憧れの先輩たちが親切に指導してくれた。目標は同じ右の外野手でセンバツ優勝メンバーの山根佑太(現立大)。その先輩たちに続き、春は3年越しの8連勝で2大会ぶり4強を決めた。

 2年前は小島(早大進学)という大黒柱がいたが、森士(おさむ)監督は「ウチは束になって戦うしかない」と自らを叱咤(しった)するように話した。浦学ナインは入学時に竹バットをプレゼントされる。芯で打たないと手が痛み、打球も飛ばない。打撃の初心を忘れないためだ。高橋から11安打5得点はその成果。伝統を引き継ぎ、必ず先輩の偉業に並ぶ。

 ▼浦和学院・高橋(2安打)マシンの方が速かった。森先生に「体幹を使って腰の切れで打て」と言われて打った。

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