【田淵幸一氏 パ・リーグ展望】投打バランス&足でソフトBに軍配

[ 2015年3月26日 10:15 ]

今年も走りまくる柳田

 スポニチ本紙評論家の田淵幸一氏が、パ・リーグを展望した。

 2強。昨季同様の展開になると思う。ソフトバンクとオリックス。終盤までもつれるだろうが、投打のバランスを考慮して連覇を狙うソフトバンクに軍配を上げたい。

 新加入で、実績のある松坂ですら先発の5、6番手だろう。それだけの層の厚さを誇る。加えて「足」が大きな武器だ。柳田に本多、明石…。昨季はチーム124盗塁(リーグ3位)。2位のオリックスも126盗塁(同2位)だった。最下位の楽天が64盗塁だったことを見れば、足を絡めた得点パターンは勝利に直結するともいえる。

 ソフトバンク・工藤監督にロッテ・伊東、西武・田辺、楽天・大久保の各監督が黄金時代の西武OB。特に工藤監督は、12球団でただ一人の投手出身だ。新監督としてどんな采配を見せてくれるか。非常に興味深い。

 私が12年までコーチを務めた楽天は、今年も苦しい戦いを強いられそうだ。投打ともに駒不足。それでも、混戦を演出するようなインパクトを与えてほしいと願う。逆に優勝を狙うチームは、楽天などに足をすくわれないこと。昨季、上位2強の直接対決はソフトバンクの12勝11敗1分け。今季もお互いに「五分でいい」と踏んでいるはず。どのチームから貯金を作り、取りこぼしを減らすか。そんな中で、残る4チームが奮闘してリーグを盛り上げてくれることを楽しみにしている。

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2015年3月26日のニュース