松山東、創部124年目の初勝利 OB堀内監督「夢の世界が今、現実に」

[ 2015年3月25日 17:32 ]

二松学舎大付に勝利しガッツポーズをして喜ぶ松山東・亀岡

第87回選抜高校野球大会1回戦 松山東5―4二松学舎大付

(3月25日 甲子園)
 創部124年目の初勝利。66台ものバスに乗ってやって来た大応援団とともに、高らかに校歌を甲子園に響かせた松山東(愛媛)の堀内準一監督(48)は「夢の世界が今、現実に起きているような、そんな気持ちです。OBの方々の気持ちを乗せてこの1戦に懸けようと思っていましたし、私もOBですので、甲子園で勝つことができて最高です」とこれ以上ないぐらい目を細めて笑みをこぼした。

 82年ぶり2回目のセンバツ。相手は昨夏の甲子園で“1年生バッテリー”として話題をさらった大江―今村を要する二松学舎大付(東京)で、21世紀枠の松山東は苦戦が予想された。

 しかし4回、四球を足場に内野安打と死球で無死満塁のチャンスを築くと、5番を打つエース亀山の右前打で先制し、さらにスクイズで2点を先行。6回には3連打で2点を加え、その裏に3点を返され同点とされたが、7回には酒井の適時打で勝ち越して勝利をもぎ取った。エースの亀岡は9回で136球を投げ、1本塁打を含む8安打を浴びながら4失点完投。松山東打線は二松学舎大付のエース大江に16三振を喫したが、亀岡も6三振を奪って力投した。

 打っても3打点と活躍した亀岡は、お立ち台に上がって「ようやく勝ったという実感がこみ上げてきました」と笑顔。5―4と1点リードで迎えた9回の守りでは味方の失策もあって2死一、二塁とされ、長打を浴びればサヨナラ負けというピンチを迎えたが、スタンドの大声援が「すごく力になりました」と応援団の後押しを受けて切り抜けた。

 堀内監督も9回の守備を振り返り「野球は簡単には勝たせてもらえないので、ああいうこともある」と振り返った堀内監督。選手たちの奮闘を喜びつつ「ちょっと出来過ぎです」と話すとまた笑みがこぼれた。

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2015年3月25日のニュース