糸満を兵庫高野球部が応援 OBに太平洋戦争末期の島田沖縄知事

[ 2015年3月25日 12:12 ]

<糸満・天理>4回2死二塁、糸満・太田が左越えに同点二塁打を放つ

第87回選抜高校野球大会1回戦 糸満2―7天理

(3月25日 甲子園)
 第87回選抜高校野球大会第5日は25日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われ、1回戦で天理(奈良)と対戦した糸満(沖縄)に、兵庫の野球部員ら38人が声援を送った。太平洋戦争末期に沖縄県知事として赴任した兵庫OBの島田叡さん=当時(43)=が摩文仁(現在の糸満市)で消息を絶ったことから、両校野球部の交流が始まった。大会前には練習試合も行っていた。

 兵庫の野球部は午後に練習試合を控えていたが、栄大輔監督(37)は「生徒たちが糸満の応援に来たいと言ったので。頑張ってほしい」と応援に駆け付け、アルプス席に陣取った。

 春、夏合わせて5度の甲子園大会出場を誇るが、1966年を最後に憧れの舞台から遠のく。滝下征宜主将は「(3年生にとって)あとは夏しかないので、甲子園に出て糸満と対戦したい」と目標を掲げ、グラウンドを見詰めた。

 同校は課外活動で活躍した生徒を「島田賞」として表彰し、沖縄県の高校野球新人大会で贈られるカップには「島田杯」の名が付けられている。

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