“ゴールデングラブ賞男”大和 打撃が…和田監督から直接指導

[ 2015年3月25日 07:35 ]

大和(左)は和田監督から直接打撃指導を受ける

 悩める若虎に和田のメスだ。オープン戦を打率・156と不振のまま終えた阪神・大和外野手(27)に、和田監督が直接指導を行った。鳴尾浜球場で行われた全体練習。本隊とは別に、室内練習場での1時間20分に及ぶ打ち込みを含め、ティー打撃やフリー打撃など2時間近くひたすらバットを振り込んだ。

 関川打撃コーチは「上半身と下半身のバランスが崩れていた」と説明。ただ、状態は確実に上向き。背番号0は「監督と関川コーチが教えてくれることは一緒。しっかりやるだけ」と語った。

 開幕を3日後に控え、虎将が動いた。昨季までの2番とは違い、今季は下位打線を任されることが決定的な大和。従来のつなぎ役とは異なり、チャンスメークして1番・鳥谷に回していくという役回りも必要になってくる。当然、打撃力の向上は必須。昨秋も付きっきりで打撃改造をサポートしてきたが、開幕直前の時期にみっちり指導することは異例と言っていい。指揮官は話す。

 「バットを振らないと勝負にならない。今は振っているという感覚がない。キャンプみたいな話しをしているけどね」

 打撃が売りのルーキー・江越も、虎視たんたんと中堅の座を狙っている。ただそこは、ゴールデングラブ賞男の意地とプライドがある。「(打撃の状態は)よくなってきています」と大和。25日と開幕前日の26日の練習は、コンディションの調整に当てるため、徹底した振り込みはこの日がラストとなる。和田監督も「今の苦しみは悪くない。シーズンのための産みの苦しみ。最後のティーで顔が変わった」。愛弟子が、自らの力で苦境を打破してくれることを祈っている。

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2015年3月25日のニュース