堂々の短歌織り込んだ選手宣誓 敦賀気比・篠原主将「自信ありました」

[ 2015年3月21日 10:15 ]

<センバツ高校野球開会式>選手宣誓を行う敦賀気比・篠原主将(手前)

 第87回選抜高校野球大会は21日、甲子園球場で開幕。入場行進は大ヒットした映画「アナと雪の女王」の主題歌「レット・イット・ゴー~ありのままで~」に合わせ、史上3校目の春連覇に挑戦する龍谷大平安(京都)を先頭に、準優勝した履正社(大阪)の西村主将が続き、糸満(沖縄)から東海大四(北海道)まで南から北の順に行進した。

 選手宣誓は敦賀気比(福井)の篠原涼主将が務め、「グランドに チームメートの 笑顔あり 夢を追いかけ 命輝く」という短歌を織り交ぜ、野球のできる感謝の言葉、精いっぱいプレーすることを誓った。

 宣誓を終えた篠原主将は「緊張したが、やっとすっきりしました。落ち着いて出来、やり切った感がある」と振り返った。短歌を入れたのは82年ぶりに出場する松山東が正岡子規の母校であることにちなんだという。

 大観衆を前にして「この場を楽しんでやろうと思った。声を大きく出せて精いっぱいできた。練習を1日20~30回やったんで自信はありました」と堂々としたものだった。

 敦賀気比は第3日第1試合の奈良大付と対戦する。篠原主将は「初回から相手をつぶす気持ちで。積極的な攻撃を見せたい」と昨夏4強の強力打線の実力を見せつけるつもりだ。

 【宣誓全文】
 高校野球の全国大会が始まって100年。戦争による中断や震災など、いくつもの困難を乗り越えて今、多くの皆さんに支えられ、大好きな野球ができることに感謝します。
 「グラウンドに チームメートの 笑顔あり 夢を追い掛け 命輝く」
 生まれ育ったふるさとで、移り住んだところで、それぞれの思いを抱きながら見てくださっている全国の皆さんに、生きていることを実感してもらえるよう、この甲子園で自分らしく精いっぱいプレーすることを誓います。

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2015年3月21日のニュース