松田マエケン討ち1号!不調にあえいだ選手会長 開幕へ弾み

[ 2015年3月21日 05:30 ]

<ソ・広1>5回2死一、二塁、左越え本塁打を放った松田

オープン戦 ソフトバンク8―3広島

(3月20日 ヤフオクD)
 マエケン討ちで3・27開幕に弾み!ソフトバンク・松田宣浩内野手(31)は23日、広島とのオープン戦で待望の1号テラス弾を放った。5回、相手エースの前田健からトドメの3ラン。試合前まで打率・161とあえいでいた選手会長に一発が飛び出し、工藤監督も「これで吹っ切れるんじゃないか」と手放しで喜んだ。こんな男が7番に控える。今年もホークスは間違いなく強い。 

 自分らしさを思い出す一発だった。チームリーダーの松田が5回、1点を勝ち越しなお2死一、二塁のチャンスで広島の先発・前田健の137キロ内角シュートをジャストミート。新設されたホームランテラスにトドメの3ランを叩き込んだ。

 「内角寄りの真っすぐを待っていて、それをセンター方向より引っ張れたのが良かった」

 オープン戦12試合目で放った待望の1号はバットを強く振る気持ちが表れた結果だった。松田といえば打席で勢い余ってスイングの後にクルリと体が1回転してしまうのが見慣れたシーン。しかし、最近は豪快なアクションが影を潜めていた。追い込まれてから右方向を意識するのはともかく、どこか当てにいっていた自分に気がついた。

 「メリハリをつけるのが大事。凡打でもショートライナーならOKだと思うようにした」。もともとベンチでも誰より声を出してチームを盛り上げるムードメーカー。その元気印を肝心の打席で忘れかけていたが、この一発で吹っ切るきっかけをつかんだ。

 打球はスタンドではなく、昨季までならフェンス直撃の長打だった箇所に当たった。「ありがたいですね。でも、フリー打撃ではもっと飛ばしているので、もっともっと飛ばしたい」とテラス弾にはちょっぴり照れた。

 オープン戦はこの日の試合前まで打率・161と不振にあえいでいたが「残り2試合、頑張ります」と開幕前の上昇カーブを誓った。工藤監督は「ああいうところでしっかり結果を出してくれるのはさすが」と喜んだ。すでに開幕に向けて3番柳田から8番鶴岡までの打順は固まっているが、松田の調子が上がってくれば、さらに相手投手に与えるプレッシャーは大きくなる。3番から7番までは一発の可能性がある強力打線で松田が恐怖の7番に座れば、まさに鬼に金棒だ。 

 ◆昨年の松田オープン戦1号 3月23日の広島(マツダ)との最終戦。5回に今井から左翼の看板を直撃するソロを叩き込んだ。サイクル安打こそ逃したが、チームはオープン戦新記録となる13連勝で締めた。

 ▼ソフトバンク・摂津(4年連続で開幕投手。6回を投げて2本塁打を許し、7安打3失点)先頭打者を出しすぎた。もう少しそのあたりを抑えていかないと。

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