雄平 左へ右へ連発!新4番“ニュー神宮”初戦で名刺代わり

[ 2015年3月21日 05:30 ]

激励会でお互いを指さす雄平(左)とバレンティン

オープン戦 ヤクルト6―9ロッテ

(3月20日 神宮)
 初球のボール球だった。4回先頭でヤクルト・雄平のバットが涌井の投じた外角高めのシュートに反応。「入らないと思った」という打球は左翼席まで届いた。フルスイングが身上のパワーヒッターの技ありソロ。「うまく下半身の粘りで芯に当てることができた」と自ら解説した。

 実は試合前、真中監督から「ボール球に手を出すな」と指示を受けていた。「僕が崩れるのはボール球を振った時」。そう自覚していたが、図らずも一皮むけた姿を披露した。

 「次は打ってもレフトフライです」と笑ったが、開幕4番が内定している主砲は勢いが違う。オープン戦2号に続いて、第3打席にも初球の内角高めを今度は右翼ポール際に打ち込んだ。2打席連続の3号。雄平は「我慢してギリギリ粘って打てた」と頬を緩めた。

 左アキレス腱手術の影響でバレンティンの1軍合流は4月中旬以降。雄平のバットにかかる期待は大きい。真中監督も「雄平は調子がいいね」と満足げだ。オープン戦初の神宮開催で左へ右へ2本塁打。本拠地のファンに新主砲が存在感を示した。 

 ▼ヤクルト畠山(8回に左越え2ラン)雄平が前を打って僕と勝負というケースが増えると思う。集中して打ちたい。

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