山井 ドラ史上最年長初大役へ“尻上がり”6回5安打2失点

[ 2015年3月21日 05:30 ]

<OP>3回2死、銀次の打球に反応する山井

オープン戦 中日0―2楽天

(3月20日 ナゴヤD)
 自身初の大役へ準備完了だ。開幕投手が確定的な中日・山井が、テンポ良く打たせて取る投球で6回5安打2失点。67球で本番前の最終登板を終え、出陣態勢を整えた。「十分だと思う。これでしっかり開幕を迎えられる。(開幕投手の可能性に)そういう時が来ると思いますが、その試合で自分の力を全部出せるようにしたい」

 球団の方針で明言こそしなかったが、各チームの候補者がズラリと登板したこの日の先発を任されたことが何よりの証しだ。36歳10カ月で初めて開幕投手を務めるのは、球団史上最高齢。昨季、最多勝、最高勝率の2冠に輝いた右腕が、プロ14年目にしてまた一つの勲章を手にする。

 ゲームでは序盤はやや制球が甘かったが、3回以降はほぼ完璧。「きょうは結果、配球、全て本番のような感じで入った。回を追うごとに思っているところに投げられるようになった」。若手の頃から素質を高評価されながら結果が伴わなかった右腕がようやく完全開花した。力を存分に発揮できるようになった2冠右腕が、敵地での虎狩りに挑む。

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