鳥谷が隆太に激白「勝ちにこだわる」「優勝を若手に味わってもらう」

[ 2015年3月17日 08:00 ]

朝日放送「虎バン・スペシャルナビゲーター」に就任した佐藤隆太(左)との対談で今季優勝への熱い思いを吐露した鳥谷

 阪神の鳥谷敬内野手(33)と朝日放送「虎バン・スペシャルナビゲーター」に就任した俳優・佐藤隆太(35)との対談が実現した。大の虎党、そしてドラマ「ROOKIES」の「川藤幸一監督」熱演で知られる佐藤に、虎のキャプテンが今季優勝への熱い思いを吐露した。

 佐藤 こういうインタビューは初めてで緊張します。よろしくお願いします。良い具合に状態が上がってきているという感じですか?

 鳥谷 そうですね。ケガもなく、無事にキャンプも終われましたし。あとは、実戦の中でいろいろと試しながら、開幕に向かっていくという感じですかね。

 佐藤 キャプテンの鳥谷さんから見た、今年のチーム状態というのは?

 鳥谷 キャンプから若い選手がすごい多かったですし、若い選手の成長っていうのも、すごく感じたので、良いシーズンになるんじゃないかなとは思いますけどね。

 佐藤 いやいや。まだまだ引っ張っていただかないとと思いますけど。昨年はプロ野球に入ってからずっと夢見ていたメジャー挑戦っていうのを試みましたよね。それは野球を始められたときからの夢だったんですか?

 鳥谷 大学(早大)のときに、日米野球があって。たまたまメジャーの試合を見に行く機会があって。ここで野球ができたら幸せだろうなと思ったのが最初で。それまではプロに入ることが夢だったんですけど、プロに入ったら、次はそこに何とか行きたいという夢に変わりました。年齢的に最後のチャンスかなというのがあったので、自分の気持ちに整理をつけるという意味でも、FA権を使わせてもらって、自分がどうしたいのかというのをはっきりするために時間をもらったという感じですかね。

 佐藤 どうですか。気持ちの整理というのは?

 鳥谷 自分の中では、ここまでの期間で決めるというのがあったので。それで決まらなければ、スパッとあきらめるというか。そういうのはFA宣言前から決めていたので。残ると決まったときには、阪神で優勝という感じに変わりました。

 佐藤 やっぱりメジャーでプレーされている鳥谷選手を見てみたかったですし。でも、阪神ファンとしては、鳥谷さんがいない阪神は寂しいみたいな…。ちょっと揺れてるところがあったんですけども。今、私もホッとしているところがありますが。阪神に残るということを決めて今、鳥谷さんの夢っていうか、目標はありますか。

 鳥谷 一番は優勝。自分がキャプテンマークを付けさせてもらって、個人的なことよりもチームの勝ちによりこだわっていきたい。確かに個人成績が良ければチームも良くなるというのもあると思うんですが。それだけじゃなくて本当に、チームの優勝であったりとか、プロに入ってから日本シリーズでの良い思い出が一つもない(05年0勝4敗、昨年1勝4敗)ですし。僕は2年目に先輩の人たちに優勝させてもらったんで、それを残り少ない野球人生の中で何とか若い選手に味わってもらって。そうすれば気持ちよくやめられるかなとも思うので、そこを次の目標として、やりたいなと思ってます。

 佐藤 今でも毎朝早く起きて、トレーニングをされているというお話が有名ですが。幼い頃から、野球に対してはストイックなんですか?

 鳥谷 いや、逆ですね。家でバットも振ったことはないですし、家で練習することも一切なかったので。でも、プロを目指して大学に行ってからは、練習しないと無理だなと感じたので、そこから始めました。

 佐藤 そうですか。では、夢を抱いたときに、そこから本当にスイッチを切り替えて…。ずっと早朝の筋トレというのは続けられてるんですか?

 鳥谷 まあ。シーズン中も、基本的には午前中にトレーニングをして試合に行くので。基本的にはトレーニングをして、練習に行くという方がシーズンも同じ流れでいけるので。身体もそれに慣れるので、少し無理をしてでも、練習前になるべくやるように、ここ何年かはしてますね。

 佐藤 本当にすごいなと思うんですよね。やっぱりプロフェッショナルというか、ストイックというか…。少しでも自分の気持ちが折れそうになったりする瞬間というのはなかったのですか?

 鳥谷 もうシーズン中は毎朝、試合も行きたくないですし。朝、起きるのも嫌なんですけど。

 佐藤 え! そうなんですか?

 鳥谷 だから逆に早めに球場に行けば、一人で嫌だなと思っていても仕方ないので。まあやろうかなという、もう本当にその繰り返しですね。

 佐藤 すごい意外でした。そうやって前倒しに行って、徐々に気持ちを切り替えていっているですね。ファンとして見させてもらうと、なんてストイックで、やっぱり紳士的と言いますか。誰よりも早く球場に入ってというようなアプローチなのかなと思ったら、少し違いました。試合はどうですか。

 鳥谷 精神的な部分で、打てないとかミスとか、そういう部分のしんどさはありますけど、体力的なしんどさっていうのは、やっぱり練習の方が。

 佐藤 でもそうやって毎日自分をコントロールされているのもあって、本当に何年も試合に出続けていらっしゃいますよね。今後も、記録を続けられる自信はあります?

 鳥谷 自信があるっていうことはないですけど、でも、途切れたときの、それで何かがプツッといってしまうんじゃないかという怖さはありますね。ずっと出るというのが当たり前の生活をしているので、これで出なくなったときに、どういう心境になるのか、そうなったときに大丈夫なのかな…という心配の方が大きい。なので、なんとしても出なきゃ、みたいな感じですけどね。

 佐藤 なるほどなるほど、ちょっと想像できないですもんね。休んでいるときっていうのが。プロになられて、野球自体を本当にやめたいって思ったことあります?

 鳥谷 いやもう、シーズンが始まったら毎年やめたいですね。同じぐらい稼げて、同じようなプレッシャーがない仕事があるならすぐにでも行きたいですけど、でもそんなオイシイ話もないじゃないですか。だから、できるところまではやらなきゃいけないという感じ。やめられるなら、もうすぐにでも大丈夫ですけど。はい。

 佐藤 我々ファンが大丈夫じゃないです。やっぱりキャプテンがいていただかないと。最後にキャプテンの目から見て、今年はいけそうだという手応えはありますか?

 鳥谷 チャンスはあると思いますね。ピッチャーの数もいますし。あとはシーズンに入って、レギュラーで出ている選手が誰も故障せずにいければ何とかなると思うんですけど。まあ、そうはいかないので。故障であったりとか、不調のときに穴を埋めてくれるような選手が1人でも2人でも出れば、すごいチャンスはあると思います。

 佐藤 きょうはありがとうございました。

 鳥谷 はい。ありがとうございました。

 ◆佐藤 隆太(さとう・りゅうた)1980年(昭55)2月27日生まれ、東京都出身の35歳。高校時代は硬式野球部に所属して甲子園を目指した元球児。日大芸術学部卒業後は俳優として数々のドラマや映画などに出演して活躍。熱狂的阪神ファンとして知られ、昨年CSファイナルSは東京ドームで生観戦した。

 ▽虎バン 04年3月からABCテレビ(朝日放送)が放送している阪神タイガース関連のドキュメンタリー番組。現在は阪神OBの矢野燿大氏、金本知憲氏らがコメンテーターを務め、今月から同局の高野純一アナウンサーがナビゲーターを務めている。プロ野球シーズン中は毎週土曜深夜に放送。

 ≪21日「虎バンスペシャル」内で放送≫この豪華対談は、21日(土)正午~午後0時54分の「虎バンスペシャル」内で放送される。対談のテーマは「夢」。2人は幼少期の夢や、今後の夢などについても本音を語り合っている。

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