阪神新助っ人右腕は“侍WBC3連覇を阻止した男”

[ 2015年3月17日 05:30 ]

マリオ・サンティアゴは入団会見で力強くガッツポーズ

 第5の助っ人は、“魔球”の持ち主だった。阪神は16日、マリオ・サンティアゴ投手(30=前ドジャース傘下マイナー)の獲得を発表した。1年契約で年俸は12万5000ドル(約1500万円、推定)。背番号は41に内定した。13年のWBCにプエルトリコ代表として出場し、最速150キロを計測するハードシンカーを武器に侍ジャパンの3連覇を阻止した右腕。メジャー球団のマイナー契約話を蹴り、すでに外国人枠が埋まっている猛虎を新天地に選んだ。

 気概を胸に宿し、タテジマに袖を通した。今オフ、メジャー複数球団からマイナー契約の話が舞い込んだが、サンティアゴは意に介さなかった。そして求めた新天地は、全員が昨季のタイトルホルダーという最強助っ人陣を誇る猛虎。骨を埋める覚悟で、門を叩いた。
 「(阪神に)4人も外国人選手がいる、という話は聞かされています。アメリカのマイナーリーグのチームからもオファーがありましたが、“最終的には日本でキャリアを終えるくらいの気持ちでやってみたい”という気持ちがあったので、阪神と契約しました」
 最速154キロだが、軸球は直球ではない。その右手に“魔球”を携えて来た。持ち味を問われると「基本的にはシンカー中心。速いシンカーを投げて行こうと思う」と即答。「速いシンカー」と訳されたが、本人は「ハードシンカー」と表現した。そして「球速は89マイル(約142キロ)から94マイル(約150キロ)」と続けた。最速150キロのシンカーというから驚きだ。

 ハードシンカーが真価を発揮したのは、13年WBC準決勝の日本戦だ。先発して4回1/3を2安打無失点。その試合を「シンカーとチェンジアップを効果的に使って抑えられた」と振り返る。プエルトリコ代表として出場した今年のカリビアンシリーズでも、キューバ相手に5回2安打無失点。グリエル(DeNA)、デスパイネ(ロッテ)らが居並ぶ打線を封じ込めた。実績は十分だ。

 日本との縁もある。実はWBCの日本戦で右肘じん帯を85%損傷。大会直後にじん帯を修復する通称「トミー・ジョン手術」を受けた。そのためドジャースとマイナー契約の13年は登板なし。昨年は無所属で、年末の国内ウインターリーグから実戦復帰したばかり。その後のカリビアンシリーズでの好投が、現地派遣されていた阪神スカウトの目に留まったという。

 今年12月に挙式予定のジュリエッタさん(32)と愛娘アナちゃん(1)を伴って乗り込んだ新天地。「ファームだろうが1軍だろうが、チームの助けになるように、一生懸命やるだけ」。手続き完了を待って、2軍本隊合流予定。17日からは鳴尾浜球場で汗を流す。

 ◆マリオ・サンティアゴ 1984年12月16日、プエルトリコ生まれの30歳。バトンルージュ大から05年ドラフト16巡目(全体472番目)でロイヤルズ入り。メジャー登板はなく、マイナー通算156試合36勝51敗4セーブ、防御率4・04。12年は韓国SKで18試合6勝3敗、防御率3・40。13年はドジャース傘下マイナーで登板なし。14年は無所属。1メートル88、95キロ。右投げ右打ち。

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