関東でもコイ党は熱い!在京大学生がフリーペーパーで“布教活動”

[ 2015年3月17日 08:40 ]

「Capital」を手にする高木さん(左)と中村さん

 関東の赤ヘル党も熱いじゃけんのお~!!「カープ芸人」に「カープ女子」、そして「男気・黒田」…。既に本拠地マツダスタジアムの年間指定席も全席完売するなど、例年にも増して広島が大きな話題を集めている。だが、盛り上がりは地元だけではない。在京の現役大学生が、首都圏の広島ファン向けフリーペーパー「Capital(キャピタル)」を発行。2010年から熱心な「布教活動」を続け、11号を数える雑誌は大好評を得ている。24年ぶりのVへ、関東地方のファンも真っ赤に燃えている。

 「Capital」は英語で「首都圏」の意味。表紙には毎号必ず「CARP×KANTO」の文字が入る。遠く離れた広島と関東地方の懸け橋に――。4月から編集部の代表を務める高木大地さん(20=成城大2年)は「基本理念は、関東のカープファンを盛り上げよう、ということです」と熱く話した。

 10年2月に創刊。東京ドームのビールの売り子だった2人の女性が、オフの時間つぶしで始めたのが最初だった。春秋の年2回発行。部数は最初の1000部から5000部、そして今では7000部に。編集部も10以上の大学から24人が集まる大所帯となった。企画から取材、執筆…。全てを自分たちの手で行う。「理解していただいて、いろいろとわがままも聞いてもらっています」(高木さん)と、広島球団の協力的な姿勢にも助けられている。

 中村実那さん(22=早大4年)は「カープ女子」のはしりだ。山形出身。祖母が広島出身で、父が広島ファンだった。小学5年生の時、山形遠征のカープの試合観戦に行って、助っ人のラロッカにサインをもらった。「凄く優しかった。そこから興味を持って、野球のルールを覚えたんです」。今では大勢のカープ女子がユニホーム姿でスタンドに陣取る。「うれしい半面、一過性のものにならないようにしないと。ブームで終わらせないよう手助けできれば」と力を込めた。

 神宮に東京ドーム、横浜。首都圏の球場は、どこでも左翼席が真っ赤に染まる。「昔は30、40代の人が多かったけど、男女を問わず若いファンが本当に増えた」と中村さん。神宮、横浜では、球場の許可を得て「Capital」を手渡しで配る。ファンの間で知名度も上がり、「楽しみにしていた」などの声も聞こえるようになってきた。「カープファンはみんないい人。知らないおじさんにビールをおごってもらったり」と高木さんは笑顔で話した。

 カープ芸人、カープ女子といったワードに、今季は「男気・黒田」が加わった。黒田がメジャー移籍し「テレビで見て泣いていた」という中村さんに対し、広島出身の高木さんは「中学生で、毎日のように広島市民球場に行っていた」という。

 「エースと4番(新井貴浩)が戻ってきた。優勝するなら今年。これはドラマですよ。全カープファンが思ってます」。高木さんが代弁した勝利を願う熱い思い。そこに広島と関東を隔てるものは何もない。

 ◆Capital(キャピタル) 10年2月創刊。春秋の年2回発行で、最新第11号は今月下旬に発行予定。過去には石井琢、菊池、コーチ時代の緒方監督、OBの大野豊氏(本紙評論家)らのインタビューを掲載。カープ芸人として知られるアンガールズ、チュートリアル・徳井らも登場している。球場で配布する他、都内の書店、飲食店などにも設置。

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