阪神全員背番号10 1対0スコアにオーナー「よかったんちゃうかな」

[ 2015年3月9日 05:30 ]

<神・巨>藤村富美男氏の永久欠番「10」を背負ってベンチ前に整列する阪神ナイン

オープン戦 阪神0-1巨人

(3月8日 甲子園)
 永久欠番デーの始球式は、阪神の3つの永久欠番を記念し、10番の故藤村富美男氏の孫・藤村一仁さん(36)、11番の故村山実氏の孫・村山直之さん(18)、23番の吉田義男氏(81)本人が登場した。

 投手は村山さん。高校ではテニス部所属で、闘志むき出しのザトペック投法には不似合い?なイケメンだ。投球は、捕手がジャンプしても届かないほどの“大暴投”。「私が1歳のときに祖父は亡くなったので思い出はないのですが、尊敬していますし、このようなセレモニーに感謝しています」と話した。

 打者は三重・海星で甲子園出場経験のある藤村さん。手には「物干しざお」と呼ばれた祖父の長尺バットがあった。「あんな長いバットで打っていたんですね。私が14歳のときに亡くなるまで、“バットはこうやって振るんだ”と教えられたのを思い出しました」。

 捕手を務めた吉田氏は、セレモニーでは2年前までの「熱くなれ!!」を今年のスローガンとして間違えて話すミスもあったが、レジェンドを代表してあいさつ。また、スタンドには欠番にちなんだ10歳、11歳、23歳、さらに3氏と同姓の約1800人が招待された。

 ▼阪神・坂井信也オーナー(観戦に訪れ)1―0(のスコア)で、ちょうど(背番号と同じ)10番ということでよかったんちゃうかな。(岩本が)楽しみな投球を見せてくれました。

 ☆藤村富美男氏の功績 プロ野球を代表する強打者で、「初代ミスタータイガース」として有名。大阪タイガース(現阪神)創立の1936年(昭11)に投手として入団し、翌37年に野手転向。「物干し竿」と呼ばれた長尺バットを駆使し、50年に首位打者。その他にも3度の本塁打王、5度の打点王に輝いた。2度の選手兼任監督を経て、58年に現役引退。通算成績は1558試合で打率・300、224本塁打、1126打点。74年に野球殿堂入りし、92年に腎不全のため75歳で死去。

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2015年3月9日のニュース