オリ吉田一 巨人相手に6回1失点 残りは先発ローテ6番手“1枠”

[ 2015年3月8日 05:30 ]

<オ・巨>吉田一はベンチで扇風機のカバーを外してしまい苦笑い

オープン戦 オリックス2-1巨人

(3月7日 京セラD)
 必死に最後の一枠にしがみついた。2年目のオリックス・吉田一が巨人打線を相手に6回4安打1失点の好投を披露。開幕ローテーション入りを結果でアピールした。

 冷静に与えられた回数を投げ抜いた。直球の最速は142キロながら、徹底的に低めにコントロール。フォーク、スライダーを効果的に使用し、最後まで打者に的を絞らせなかった。

 「打たれちゃダメだと思って投げるより、低めに行けば大丈夫だと思って投げました」

 走者を背負っての投球が課題だった右腕。昨秋からセットポジション時のグラブの位置を上げ、クイックモーション短縮に取り組んできた。ルーキーイヤーの昨年3月8日のオープン戦(京セラドーム)で対戦し、3回8安打6失点と打ち込まれた巨人を相手に、成長力を見せつけた。

 先発6番目の枠を得るには結果が必要条件となる。現時点で先発ローテは金子、西、ディクソン、バリントン、松葉と5人がほぼ確定。吉田一は6番目の座を8日の西武戦(わかさ)に先発する東明、この日、教育リーグ・阪神戦(鳴尾浜)で3回無失点だったドラフト1位・山崎福(明大)らと争う。

 「(東明は)同い年で同期入団なので当然、意識しています。いい投球をすれば、自分もしっかりと投げるというように、プラスに変えて考えています」

 昨年はともに5勝と実績は互角。“生存競争”は開幕直前まで続く。

 森脇監督は「細かなところはいくつかあるが、トータルで見れば、まずまず。いや上々と言う方がいいかな」と認めた。19年ぶりリーグ優勝を狙うオリックス。投打とも激しいチーム内競争が、前進の原動力となる。

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