原監督 開幕投手は横一線…“筆頭”菅野に苦言「だらしない」

[ 2015年3月6日 05:30 ]

札幌から空路、大阪へ移動する原監督

 巨人の開幕投手が混とんとしてきた。原監督は、6日からのオリックス2連戦(京セラドーム)に備え、札幌から大阪へ空路移動。新千歳空港で「今は横一線」と強調した上で、「一人だらしないのがいる。足踏みしているのがいるから」と苦言を呈した。

 その「一人」とは、菅野のことだ。オープン戦2度目の登板となった2月28日のヤクルト戦(東京ドーム)で3回を6安打3失点。本来の球威はなく、自慢の制球力も影を潜めた。次回の登板はフォームを修正するために当初予定された、7日オリックス戦(京セラドーム)から、12日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に延期された。

 昨季、セ・リーグMVPに輝くなど実績を考慮すれば、菅野が2年連続で開幕投手を務めることは自然の流れだった。本人も「コロコロ開幕投手が変わるのはチームにとって良くない」と意気込んでいた。ところが、調整が思うように進まず、一方で内海が4日の日本ハム戦(札幌ドーム)で3回1安打無失点の快投。「まだチャンスはあると思っている」と闘争心をむき出しにし、原監督は「あいつ(菅野)はマイペースだから。原家にはそういう(競い合う)DNAはないんだよ」と独特な言い回しをした。開幕投手はチーム内の競争に勝ってこそ、と言いたかったのだろう。

 さらに指揮官は「内海、杉内、外国人。高木もいる」と続けた。ともにレンジャーズから移籍した新外国人のポレダ、マイコラスに加え、ドラフト3位右腕の高木勇(三菱重工名古屋)の名前まで出した。ほぼ先発候補全員である。開幕投手を決める基準にも言及。「ファン目線。やっぱりファン目線だよ。誰もが納得いく投手」と言った。昨季の実績だけではなく、オープン戦でも結果を残し、自他ともに認める投手でなければ開幕投手にふさわしくない。

 全ての発言は、菅野に奮起を促す意味が込められているに違いない。巨人の開幕戦は本拠地で迎える27日のDeNA戦。3年目右腕は今後のオープン戦で結果を残すしかない。 

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