中田 大瀬良粉砕弾!栗山監督も満足「俺にとっては当たり前」

[ 2015年3月1日 05:30 ]

<日・広>3回2死、中田が中越えに本塁打を放つ

練習試合 日本ハム8―3広島

(2月28日 名護)
 その表情は、充実感でいっぱいだった。沖縄・名護での最後の実戦となった広島との練習試合。豪快な一発で締めた日本ハム・中田は、意気揚々とバスに乗り込み、キャンプ地を後にした。

 「凄くいい感じ。後はケガをしないことだけ。チーム全体の雰囲気もいいので、早く開幕を迎えたいね」

 実戦9試合目にして4本目となる一撃が飛び出したのは3回。昨季の新人王・大瀬良の4球目、145キロの直球を左中間にはじき返した。「真っすぐが速く感じたので、少しタイミングを早く取った。気持ちのいい対戦でした」。バックネット方向へのファウルとなった直前の3球目は150キロを計測。真っ向勝負を挑んできた若武者の挑戦を、正面から受け止め、力勝負を制した。

 開幕戦となる3月27日の楽天戦(札幌ドーム)に向けて調整を進めている一方、侍ジャパンの4番として10、11日の欧州代表との強化試合(東京ドーム)も常に念頭に置いている。「俺の場合はそこに合わせてやらないといけない。開幕も大事やけど、せっかく日の丸を背負って戦えるわけやから」。くしくもこの日対戦した大瀬良は、10日の強化試合で先発する。侍ジャパンのエースとしての投球が期待される2年目右腕に、主砲として無言の激励をした格好だ。

 24日の紅白戦では大谷から、そしてこの日は大瀬良から一発を放った。栗山監督は「日本の4番をつくろうと思って翔(中田)を信じているわけだから。いい投手から打つのは、俺にとっては当たり前のこと」と好調の4番に全幅の信頼を寄せていた。8年目を迎えた中田は、プロ入り以来最高の状態に仕上がっている。

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