“プロ初安打満弾男”西武・梅田 8年目の定位置取りマルチ回答

[ 2015年2月26日 05:30 ]

<西・ロ>5回無死、右前打を放つ梅田

練習試合 西武9―6ロッテ

(2月25日 サンマリン宮崎)
 梅ちゃん先生、模範解答です。打線爆発に沸くチームの中で西武・梅田が大きな体を躍動させた。2試合連続のマルチ安打で、4選手がひしめく正右翼手争いに名乗り。「僕はやれることをやるだけです。思いきりいきました」と汗を拭った。

 2回先頭で打席に立つと、一挙4点の口火となる右中間三塁打。5回の第3打席では右前打を放った。前日24日の楽天との練習試合(サンマリン宮崎)では、松井裕から中前適時打を放つなど、今キャンプでは実戦5試合で14打数6安打、打率・429。「大振りすることなく、コンパクトに振るよう意識を変えた」と胸を張った。

 遅咲きのプロ8年目。田辺監督が2軍打撃コーチ時代から手塩にかけて育ててきた秘蔵っ子だ。今キャンプも指揮官から、宮崎・南郷町の人との「あいさつ交流」を兼ねて宿舎から球場まで約3キロ歩いて通うよう勧められると、翌日から1人で実践。後輩のお手本にもなる実直な性格で、NHK連続テレビ小説ファンの指揮官から「梅ちゃん先生」と命名された。

 昨年10月2日、日本ハムとの本拠地最終戦でプロ初先発すると、プロ初安打が球団史上初の満塁本塁打。1メートル85、90キロの大柄な「持ってる男」を、田辺監督は「7年間かかってバットが振れるようになった」と評価する。中学時に所属した鯖江ボーイズの後輩・玉村(敦賀気比卒)が、ドラフト4位で入団し「僕も活躍して、お手本になりたいんです」と発奮。「先生」とはいえ、おごりはない。試合後の居残り特打では、黙々とバットを振り続けた。

 ≪プロ初安打が満塁弾≫梅田(西)は昨季10月2日の日本ハム戦で2回にプロ初安打となる満塁本塁打。プロ初安打が満塁本塁打は56年米田(阪急)、67年槌田(巨)、83年駒田(巨=初打席)に次いで31年ぶり4人目。西武で初本塁打が満塁弾は87年安部、03年佐藤友、06年炭谷といたが、初安打で記録したのは梅田が初。

続きを表示

2015年2月26日のニュース