大谷154キロしばいた!中田初対決で130メートル弾

[ 2015年2月25日 05:30 ]

<日本ハム紅白戦>4回1死中田が大谷から右中間にホームランを放つ

日本ハム紅白戦 白組7―4紅組

(2月24日 名護)
 軍配は中田に上がった。日本ハムの今キャンプ最後の紅白戦が24日に行われ、「4番・DH」で出場した中田翔内野手(25)が、大谷翔平投手(20)を粉砕した。大谷のプロ3年目で実現した紅白戦初対決で、初回に左前打を放つと、4回には154キロの直球を右中間スタンドへ運んだ。主砲が開幕投手に決定している二刀流エースに見舞った強烈な一撃。先輩の貫禄をきっちりと示した。

 打った中田は表情を緩めることなく静かにベースを一周し、打たれた大谷は打球の行方を追って苦笑いを浮かべた。

 中田 自分の間合いで、気持ちよくスイングできた。打席に立って、翔平は本当に凄い投手。オーラや怖さを凄く感じた。まぐれでバットに当たってくれてよかった

 大谷 やっぱり凄い打者。あそこまで飛ぶとは思ってなかった

 2打席目の対決となった4回。中田は3球連続でスライダーを見逃した後の2ボール1ストライクから、154キロの直球を完璧に捉えた。

 1打席目にも149キロを左前に運び、大谷との初対決は2打数2安打。21日の楽天とのオープン戦(名護)では走塁の際に右ふくらはぎに張りを感じて初回で交代したが、復帰戦で大谷を粉砕。それでも中田は5歳下の右腕について「この時期は調整。翔平が全力で投げるボールを1球でもいいから見たかった。本調子のときに真剣勝負をしてみたい」。余裕のある言葉が先輩の貫禄をさらに際立たせた。

 昨秋キャンプで2人はシート打撃で対戦。その時、大谷は130キロ程度の投球で中田に柵越えを打たせ、「春季キャンプでガチンコ勝負をやりましょう」と宣戦布告した。そんな中で“返り討ち”にあった。それだけに悔しさもあった。

 大谷 あれくらいの球は打って当然、というのをしっかり打たれた。(味方打者で)外しか投げられないので、腕も力が抜けていた。風に乗って飛んでいった

 打たれた瞬間は笑っても、試合後に「負けず嫌い」の性格をのぞかせたところが、またほほ笑ましかった。

 やんちゃな中田と優等生の大谷――。正反対に映るが、大阪桐蔭時代に最速151キロの本格派右腕だった中田は、大谷を「中途半端な二刀流だったら、俺がやったる。でも、あいつのプレーを見たら誰も文句を言えない」と認める。一方、大谷も「中田さんが4番にいるとチームがどっしりする」と頼りにする。

 プライベートでも、中田は「翔平には最低15勝してほしい。クリアしたら好きなものを買ったる」と約束し、大谷は「中田さんには打率3割と7盗塁」と昨季0盗塁だった走塁の意識を高めることを要求。お互いが尊敬し、そして競い合う仲でもある。

 試合前には激しい通り雨が降った。空を見上げた中田は「中止にならないかな」と祈った。「この時期の翔平はまだコントロールが乱れる」と、ひそかに160キロの死球を恐れていた。しかし、終わってみれば「雨が上がってくれてよかった」と喜んだ。シーズン中には決して見られない楽しみがキャンプにはある。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「野村克也」特集記事

2015年2月25日のニュース