京大くん“実技”3番勝負!伊東監督「シビアな目線で見極める」

[ 2015年2月18日 06:30 ]

ブルペンで9分割のストライクゾーンを想定した投球を行う田中

 ロッテのドラフト2位ルーキー・田中(京大)の「実技3番勝負」が決まった。18日のシート打撃での登板を皮切りに、22日の広島との練習試合(コザ)、26日のオリックスとの練習試合(宮崎)にいずれも中継ぎとして登板する。

 石垣島キャンプで黙々とフォームの安定に取り組んできた秀才右腕が、ついにプロの打者と対峙(たいじ)する。“実戦デビュー”となるシート打撃は1軍の打者6人と対戦予定。「まずは重点的に磨いてきた真っすぐが、1軍の打者にどれだけ通用するか楽しみ」と目を輝かせた。

 シート打撃でプロの打者のレベルを体感した後は、対外試合が待っている。広島、オリックスはともに昨季のCS進出チーム。広島には菊池や丸、オリックスにも糸井やT―岡田、中島ら好打者がそろうだけに最高の腕試しになる。落合投手コーチは「田中の色を見せてほしい。ミスや打たれることから学ぶことは多い。ボール、ボールで自滅するのだけはやめてほしい」と結果よりも内容を評価する考えだ。

 とはいえ、対外試合は開幕1軍を懸けたサバイバルレースの始まりでもある。田中も例外ではない。「開幕1軍を目指したい」と目標を掲げるが、これから始まる「実技試験」では見る目が一層厳しくなる。伊東監督も「話題性ではなく、プロとして1軍の戦力になるかをシビアな目線で見極める」と言い切った。

 この日はブルペンでストライクゾーンを9分割して仮想の番号に狙って投げる課題に初めて挑戦。途中からは右打席に打者を立たせ、外角低めの直球を中心に内角のスライダーを狙うなど実戦登板のシミュレーションを行った。「シート打撃を意識し、やれることはやった」と田中。京大初のプロ野球選手の挑戦は「シーズン2」に突入する。

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