松坂宝刀スライダー健在 球種分かっていてもバット折った

[ 2015年2月15日 05:30 ]

打撃練習で松坂(左)に折られたバットを手にする牧原

 宝刀は健在だった。41球目。ソフトバンクの松坂は左打者の牧原に対し、内角へスライダーを投げ込んだ。バットをへし折り、一邪飛に。初登板したフリー打撃で、切れ味抜群の一球だった。

 「スライダーの曲がりが打者の近くだったんじゃない」。バットを折った場面を淡々と振り返る松坂だが、フリー打撃は実戦と違い、打者に球種を伝えて投げる。牧原は昨季ウエスタン・リーグ新記録の120安打を放ち、打率・374で首位打者になった。高い打撃技術を持つ若手有望株だが「切れがハンパじゃない。思ったより大きく曲がってきた。球種が分かっていてバットが折れたことは今までなかった」と驚きを隠せなかった。

 スライダーは「平成の怪物」と呼ばれ、日米通算164勝を誇る松坂の決め球。「日本と米国のボールでスライダーの曲がり方は違う。感覚的なもの」と言う。今後投げ込みを重ねて感覚を取り戻せば、さらに精度は上がってくる。フリー打撃では牧原と高田に計48球を投げ、安打性は7本。実に39球がストライクだった。直球に、スライダー、カーブ、チェンジアップ、カットボールにシュートと5種類の変化球を織り交ぜて「しっかりコースに投げられた。変化球に対する打者の反応を見たかった」と狙いを語った松坂に対し、見守った工藤監督も「変化球でストライクが取れていた」と評価した。

 今後は紅白戦には登板せず、打撃投手とブルペンで調整を続け、今月下旬以降の対外試合に備える。「(状態は)6割くらい。十分だと思う。まだ2月中旬。焦ることはないので、自分のペースでやっていきたい」。9年ぶりの国内復帰。水を得た魚のように、シーズン開幕に向かっている。

 ▼高田(松坂に対し安打性4本)ボールが重い。スライダーとチェンジアップが凄い。

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