オリ白仁田“崖っぷち”3者凡退斬り発進 指揮官「ラストイヤー」

[ 2015年2月12日 09:20 ]

<オ・韓国KT>2番手で登板し1回を3者凡退に抑えた白仁田

練習試合 オリックス9―0韓国・KT

(2月11日 清武)
 野球人生をかけた挑戦が幕を開けた。阪神からトレードでオリックスに加入した白仁田寛和投手(29)が11日、韓国・KTとの練習試合に3回から2番手として登板。1回を3者凡退で切り抜けるなど結果を出し、猛アピールに成功した。

 1軍生き残りへ、最初の山はクリアした。

 「要所で球を低めに投げることはできました。制球に課題を持ってやっていきたい」

 最速140キロの直球、カーブ、スライダーで的を絞らせず、カウントを悪くすることなく、自らの間合いで打者と勝負。わずか9球で3つの凡打を打たせて、ベンチへと帰ってきた。

 森脇監督は白仁田の生命力に期待を寄せる。「正直言って、ラストイヤー」と自覚を促す言葉を投げかけたうえで、最大限の奮起を待つ。

 「阪神での流れがあって今、ウチに来た。覚悟を決めて一日一日、悔いを残さないようにやってほしい」

 07年の大学・社会人ドラフト1巡目指名。しかし阪神での7年間では、登板6試合、わずか1勝に終わった。誰もが認める潜在能力を発揮するのは、崖っぷちに立った今年しかない。

 ただでさえ層の厚いオリックス投手陣だけに、1軍に生き残るための方法論は1つしかない。「結果を残し続けたい」と白仁田は言う。自らの道は自らで切り開いていく。

続きを表示

2015年2月12日のニュース