DeNA東野 フォークで2回完全 ローテへ中畑監督も期待

[ 2015年2月12日 05:30 ]

紅白戦で2回を完全投球と好投した東野

DeNA紅白戦 白組2―0紅組

(2月11日 宜野湾)
 新たなウイニングショットを武器に生まれ変わる。オリックスから戦力外通告を受け、DeNAに新加入した東野が初の実戦登板で2回を完全投球。ドラフト3位・倉本(日本新薬)をフォークで遊ゴロに切り抜け「1球で仕留められる落ちる球が必要。それ(進退を懸ける)ぐらいの思いで第一優先で覚えていきたい球」と、縦の変化球への思いを口にした。

 10年には巨人で13勝を挙げた右腕の代名詞は鋭く横滑りするスライダー。シュートも持ち球だが、いずれも横の変化で打者が目慣れするとファウルで粘られ、手詰まりになっていた。「自分の球種では群を抜いて最下位」だったフォークだが、昨年10月のフェニックス・リーグで、縫い目の外に人さし指と中指を掛ける以前の握りに戻したところ「落ち方が変わった」と手応えをつかんだ。

 この日の直球の最速は137キロ。中畑監督も「146キロぐらい出るし、シュートでもっと野性味が出る。僕は望みが高い」と期待は高い。オリックスの2軍で義務づけられていたユニホームの裾を上げるオールドスタイルでマウンドに立った背番号00。「ライバルは多いけど負けられない」。崖っ縁の男は先発入りへ、アピールを続けるのみだ。

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