「元・回文芸人記者」阪神編「勝つ!!上本塁にいると燃え、打つか!?」

[ 2015年2月12日 09:15 ]

イラストを手に複雑な表情?の上本

 この企画で一番の難関だった。阪神のキャンプ地・宜野座村を初めて訪れ、上本を直撃。限られた時間の中で、しかも「勝つ!!上本塁にいると燃え、打つか!?」という分かりにくい長い回文だ…。グラウンドから出てきた本人に絵を見せると、日本語を学ぶ外国人に「苦笑い」という言葉を教えるのに最適な表情。一瞬ひやりとしたが、イラストを見るうちに次第に満面の笑みに変わった。感想は聞けなかったが、「笑みが見え」(回文)安心した。

 主に1番を打った昨季の打率・276はリーグ18位だが、出塁率では・368で同12位まで上がる。131試合の出場ながら、四球はリーグ5位の70、得点も同6位の90という立派な数字を残している。1番・上本が粘り強く四球を選んで塁に出て、点を取るパターン。「出ると取るで!!」(回文)が確立されていた。

 7年目の今季に向けて「毎年(昨年の)成績を上回るように頑張る。全てが課題になってくる」と気を引き締めた。今キャンプでは二塁で西岡と激しい定位置争いを繰り広げている。「チームとしては日本一、個人としては来季は全試合フルイニング出場を目指す」と力強く宣言。関西の野球ファンの多くは「関心は阪神か」(回文)。若虎・上本に注目だ。

 ▼回文とは 「竹やぶ焼けた(たけやぶやけた)」「確かに貸した(たしかにかした)」など、普通に読んでも、逆さから読んでも同じになり、意味が通じる文のこと。言葉遊びの一種。

 ≪まだあるぞ!!【阪神】回文≫

 ▽「和田1位だわ」(わだいちいだわ)昨季はリーグ2位からCSを勝ち上がり、日本シリーズに進出。今季の和田阪神は、リーグ優勝と30年ぶり日本一を狙う。

 ▽「陽川買うよ」(ようかわかうよ)2年目・陽川の長打力は首脳陣も買っている。掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーターも絶賛。

 ◆渡辺 剛太(わたなべ・ごうた)1980年(昭55)10月27日、東京都墨田区生まれの34歳。横浜国大在学中の03年1月に唐沢拓磨とお笑いコンビ「レム色」を結成。04、05年に「M―1グランプリ」準決勝進出。ネタ本も出版したが、08年3月に解散。09年4月にスポニチ入社。東京本社編集センター、福島支局勤務を経て、昨年10月にスポーツ部の野球担当になった。

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