横浜、ヤフオクDの2球場がLED化 省エネで選手も快適

[ 2015年2月10日 05:33 ]

 プロ野球横浜DeNAベイスターズの本拠地、横浜スタジアムと福岡ソフトバンクホークスの本拠地ヤフオクドームで今季、プロ野球のグラウンド照明では初めて発光ダイオード(LED)が採用される。省エネとともに、明るさのむらやまぶしさが減らせるとされ、選手にとっても利点がありそうだ。

 横浜スタジアムは米軍が接収していた「ゲーリック球場」時代の1948年、プロ野球で初めてナイターが開催された。

 照明が採用された岩崎電気(東京)によると、LEDはこれまで強い光を出すことができず、球場照明に使うには器具が巨大になってしまうため、従来のメタルハライドランプ(HID)から切り替えが進まなかった。昨年ごろから高出力化の技術が急速に向上。光を遠くに飛ばす技術開発も進んだ。

 横浜スタジアムの小橋宗彦設備課長は「地球温暖化対策として、3年ぐらい前からLEDへの切り替えを検討していた」と話す。2000~01年以来となる照明の全面改修に合わせ、LEDを先駆けて取り入れることを決めた。

 投光器は708台から660台に減り、消費電力は50%以上削減。HIDでは明るさの調節のために点灯させる投光器を間引きしていたが、LEDは光源で調節できるため、明るさのむらが軽減できる。

 米大リーグでもマリナーズが本拠地セーフコ・フィールドでLEDを導入するなど、球場照明のLED化は今後、広がりそうだ。

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2015年2月10日のニュース