キューバ “日本勢”でカリビアンS55年ぶりV!巨人セペダMVP

[ 2015年2月10日 05:30 ]

カリビアン・シリーズで優勝し抱き合って喜ぶキューバ代表のメンドーサ(左)とY・グリエル

カリビアン・シリーズ決勝 キューバ3―2メキシコ

(2月8日 プエルトリコ)
 キューバが連日の「日本勢」の大活躍で55年ぶりに頂点に立った。主役を演じたのは、準決勝、決勝の2試合で6安打6打点と爆発し大会通算打率.471でMVPに輝いたセペダ(巨人)だ。グラウンドに鳴り響く「キューバ、キューバ」の大合唱の中「これは我々にとって最大の出来事の一つだ」と満面の笑みを浮かべた。

 この日はY・グリエル(DeNA)、デスパイネ(ロッテ)、セペダの3人で中軸を形成し、初回にこの3人の3連打で先制。2―1の8回にはY・グリエルが左越えに本塁打を叩き込むなど、NPB野手トリオがいずれもマルチ安打を記録した。そして、8回途中から救援したメンドーサ(巨人)が無失点で切り抜け、胴上げ投手に。接戦を制しての優勝にY・グリエルは「我々は国際大会で多くの経験がある」と胸を張った。

 キューバは大会が始まった49年からの12年間で7度優勝と圧倒的な強さを誇ったが、最後に優勝した60年を最後にキューバ革命の影響で不参加に。昨年54年ぶりに大会復帰し、復帰2年目で通算8度目の優勝を勝ち取った。昨年12月に米国とキューバ両国が国交正常化に向けた交渉を始め、大リーグ機構は今月3日にキューバ選手と契約する際に必要だった米政府の許可の取得を撤廃。今大会には多くの大リーグスカウトが視察に訪れ、2選手が大会中に亡命する事件も起きていた。キューバ野球にあらためて注目が集まる中、「日本勢」が赤い稲妻の復権に貢献した。

 ▼巨人・川相ヘッドコーチ (セペダ、メンドーサの活躍に)頑張って成績を残してくれるのはありがたい。

続きを表示

この記事のフォト

2015年2月10日のニュース