「元・回文芸人記者」番外編 現場で感じた“内野は捕ると速いな”

[ 2015年2月9日 08:25 ]

「元・回文芸人記者」番外編 巨人・村田

 プロ野球の春季キャンプを取材するのは今年が初めて。そこで現場で感じたことを回文にしました。元高校球児の端くれとして印象的だったのが「内野は捕ると速いな」。絵は2年連続ゴールデングラブ賞の巨人・村田。オーラが凄いです。

 キャンプは「投げ込み」や「打ち込み」と同様に守備の「捕り込み」もする。内野守備を見ると、捕球から送球までの速さはプロとアマの間に差がある。守備の名手といえば、阪神・鳥谷。宜野座キャンプで回文を見せると「(回文より)絵の方が全然うまい。くだらねえ」と笑ってくれた。

 芸人でプロの凄さを見せつけられたのは漫才コンビ・ナイツ。ライブでよく共演した無名時代の「野球漫才」は衝撃的だった。ボケ「ドラマ“ナースのお仕事”が好きなんですよ。1985年に阪神を優勝に導いた助っ人の…」。ツッコミ「それ“バースの大仕事”だろ!!」というように、何でも野球に結びつけるネタだった。鳥谷のグラブさばきのような「プロの技」を感じた。

 野球の「捕ってから速い」のように、回文もつくる速さがあれば凄さを見せられるのに。昔は関西弁でつくれと振られても「“なんでやねん”か“あかんねや”でんな」と一瞬でつくれたが、いまはだいぶ衰えた気がする…。毎年キャンプを張って回文の「つくり込み」をしないと「だめだ」(回文)。

 ▽「うどん感動」(うどんかんどう)キャンプは温暖な地で練習しているイメージだったが、2月上旬の宮崎、沖縄は予想以上に寒かった。昼食に温かいうどんを食べて感動。野球とは関係なくてすみません。

 ▽回文とは 「竹やぶ焼けた(たけやぶやけた)」「確かに貸した(たしかにかした)」など、普通に読んでも、逆さから読んでも同じになり、意味が通じる文のこと。言葉遊びの一種。

 ◆渡辺 剛太(わたなべ・ごうた)1980年(昭55)10月27日、東京都墨田区生まれの34歳。横浜国大在学中の03年1月に唐沢拓磨とお笑いコンビ「レム色」を結成。04、05年に「M―1グランプリ」準決勝進出。ネタ本も出版したが、08年3月に解散。09年4月にスポニチ入社。東京本社編集センター、福島支局勤務を経て、昨年10月にスポーツ部の野球担当になった。

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