56歳元ロッテ・フランコ BC石川監督に就任!選手兼任で

[ 2015年2月9日 05:30 ]

ロッテ時代のフランコ

 独立リーグ、ルートインBCリーグ・石川は8日、メジャー通算2586安打を誇り、かつてロッテにも所属したフリオ・フランコ内野手(56)が新監督に就任すると発表した。昨季、米国で現役復帰したフランコは「選手兼任監督」として、17年ぶりに日本の土を踏む。

 球団は大物選手に白羽の矢を立て、元巨人のウォーレン・クロマティ氏や、かつてのア・リーグMVPミゲル・テハダ氏も候補に挙がっていた。BCリーグ関係者によると、フランコ本人は「毎試合とはいかないが、代打やDHなどで出場したい」と語っているという。1年契約で、3月に来日する予定だ。

 大リーグ最年長となる48歳での本塁打記録を持つフランコは、95、98年にはロッテに所属。バットの先端を投手側に向ける独特な打撃フォームで人気を集めた。08年5月に一度は現役引退したものの、昨年5月に米独立リーグ、ユナイテッド・リーグのフォートワースでコーチ兼任で6年ぶりに現役復帰。同関係者は「まさに生きるお手本。彼のストイックさ、頑張ればここまでできるということを選手が学んでくれれば」とした。

 石川には「ナックル姫」として知られる吉田えり投手が所属。チームも13年5月にハワイ遠征を行うなど、独特な経営方針で知られる。今回も来月14日の北陸新幹線開通に加え、ツエーゲン金沢のJ2昇格などに刺激され、「野球でも大きな花火を」と超大物のレジェンド招へいとなった。

 ◆フリオ・フランコ 1958年8月23日、ドミニカ共和国出身の56歳。82年にフィリーズでメジャーデビュー。インディアンス、レンジャーズなどでプレーし、レ軍時代の91年には打率・341で首位打者に輝いた。メジャー23年間の通算は2527試合で打率・298、173本塁打、1194打点、281盗塁。ロッテには95、98年に所属し、ともにベストナインを受賞。2年間で打率・298、28本塁打、135打点、18盗塁。1メートル85、95キロ、右投げ右打ち。

 ▽石川ミリオンスターズ BC(ベースボール・チャレンジ)リーグが発足した07年に加盟、誕生した。初代王者などリーグ優勝4度。07年のドラフト会議では内村が楽天に育成選手として指名され、同リーグ出身初のNPB選手となった。金沢市の石川県立野球場が主な主催試合の開催地。07~09年が金森栄治監督、10~14年が森慎二監督。

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