牧田「指が壊れた!」 驚きの1時間40分、自己最多339球

[ 2015年2月8日 05:30 ]

中指の血マメを見せる牧田

 数える方も大変だ。投げても投げても終わらない。時間にして、なんと1時間40分。西武・牧田は313回、右腕からボールをリリースした。捕手を立たせたままの球数を合わせれば、計339球。右手中指にマメができた影響もあり、最後は「指が壊れた!」と絶叫し、「100球ちょっとから感覚が良くなってきて、200球後半からゾーンに入った」と充実感を漂わせた。

 狙いは、投げ込みでしか鍛えることのできない左太腿裏などの強化。昨季8勝9敗と負けが先行し、雪辱を期している。11年春季キャンプで行った300球のブルペン投球は「伝説」となっているが、それを超える自己最多の球数。メジャー21勝の新外国人・ルブランが「考えられない!米国であんなことをしたら、コーチが解雇される」と驚きの声を上げた。

 エース岸が背中痛でリハビリをする中、開幕投手の最有力対抗馬に挙がる。「開幕投手は大役。でも過剰なアピールすることなく、黙々とやりますよ」。下手投げの男は、静かに燃えている。

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2015年2月8日のニュース