開幕投手は藤浪かメッセ 江夏氏明かした一騎打ち

[ 2015年2月7日 06:42 ]

グラブを逆にはめて能見のマネをする藤浪

 藤浪か、それともメッセンジャーか。阪神の開幕投手の候補がすでに2投手に絞られていることが6日、明らかになった。江夏豊臨時投手コーチ(66)が、スタッフミーティングでは「藤浪くんか外国人か、どちらにしようかという話を、もうしている」と明かした。昨年まで3度の開幕投手を務めた能見が「エースとか、そういうのは今年は藤浪に任せます」と“辞退”していたが、中西&山口の両投手コーチの間でも、その方向で確認されているもようだ。

 3月27日の中日戦(京セラドーム)の先発マウンドに高卒3年目の藤浪が立てば、球団では同じ3年目だった69年の江夏氏以来、46年ぶりの偉業となる。昨年までの実績から「オレがふさわしいと思う」と主張するメッセンジャーとの一騎打ちの様相だ。

 藤浪は、この日の投球練習ではノーワインドアップを試したり、ブルペンでピョンピョンとジャンプしたりとしっくり来ていない様子。「自分の中で納得できなかった。上と下のタイミングが合わなくて」。目の前の防御ネットが好きではなく、打撃投手を経ずに15日の紅白戦に向かうことも決まった。

 制球が定まらないなど、その悩める姿を見た江夏コーチは「投球フォームが日々バラバラだもん。今の時期は苦労して、もっともっと苦しんだらいい」と相変わらずの激辛評。15勝以上、10敗未満、220投球回の大エース3カ条を突きつけるなど、期待が大きいからこそでもある。

 呉昇桓(オ・スンファン)以外の投手がブルペン投球を行ったが、1軍当落線上にいる若い選手にも不満はゼロではない。「練習休日まで投げ込めなんて言わない。でも練習日としては物足りないのじゃないのかな。正しいフォームで追い込むところまでいったらいいと思う」。第2クールに入り、通算206勝左腕の要求も高くなっている。

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2015年2月7日のニュース