レンジャーズ球児 藤浪は暴れ馬「ダルビッシュ追わない方がいい」

[ 2015年2月7日 09:00 ]

ブルペンで力投する藤浪

 レンジャーズの藤川球児投手(34)が6日、阪神・藤浪を絶賛した。この日、大阪市北区の関西テレビであった「イキザマJAPAN」(8日午前6時30分から放送)の収録に参加し、司会のお笑いタレント・小籔千豊(41)を前に古巣・阪神の後輩にあたる右腕の将来性に太鼓判を押した。

 阪神ファンで知られる小籔が「阪神の選手でアメリカに行って、アメリカ人がビックリするような人はいない」と、藤川の今季の巻き返しに期待を寄せると、藤川は「阪神にも将来有望な選手がいるじゃないですか。彼がそれぐらいにならないといけない」と切り返した。視聴者の探求心を意識してか「彼」の名字を封印すると、小籔も「分かりますよ。あの方はメジャーに挑戦できるぐらいの素質はあると」と受けて立つ。すると、藤川は「小籔さん(1メートル88)ぐらい、身長がある」と核心に言及した。

 藤川が身長にこだわるのには、メジャー移籍で得た、確信に近い理由がある。「向こうはまず身長なので身長がないとどうしても難しい」と話す。「ボールに角度がつかない」からで「彼(身長1メートル97の藤浪)はそれを持っている」と続けた。

 ここで、小籔は「藤浪さんは(体が)細い」と初めて名字を口にした。この不安も藤川は「自分の考えでは、体が細いのが一番の魅力です」と力説し、高校卒業後の日本ハム入団時には体が細かったダルビッシュの名前を挙げた。

 プロ3年目を迎えた藤浪が広島の前田健と自主トレしたことにも触れ「20歳でそういうところに気づき始めたのも、プラスじゃないかな」と評価する。その上で、メジャーの投手に求められる「身体的なこと、150キロ投げることも兼ね備えている」と後輩右腕を高く評価した。

 若き日の自分を藤浪に重ねた藤川は伸び盛りの後輩に「ダルビッシュは追わない方がいいと思う。彼には彼のいいものがある。若いのだから、暴れ馬でいいと思う」の言葉を贈った。

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2015年2月7日のニュース