打球頭部直撃のオリ丸毛 “不運”防護ネット外されていた…

[ 2015年2月7日 05:30 ]

5日の守備練習で打球を追う丸毛

 オリックスは6日、前日5日の練習中に打球が頭部に当たった丸毛謙一外野手(26)が、宮崎市内の病院で緊急手術を受けたと発表した。左側頭部急性硬膜外血腫との診断で手術は無事に成功し、命に別状はないことが確認されたものの、10日ほどの入院を要する見込み。長期離脱は必至で、キャンプ地に衝撃が走った。

 優勝候補として注目を集めるオリックスのキャンプ地に、「緊急手術」の衝撃が走った。アクシデントが発生したのは前日5日の練習中。守備練習のため、外野へ向かって走っていた丸毛の左側頭部に、ワンバウンドした打球が直撃した。直後には「痛いけど大丈夫」と話し、そのまま練習を続けたものの、終了間際になり本人から「フラフラする」と訴えがあり、練習を中止して宮崎市内の病院で検査を受けた。

 診断結果は「左側頭部急性硬膜外血腫」で、内出血をおこしているため、緊急手術を要するとの判断。一夜明けた6日、約3時間半に及ぶ手術を受けた。球団広報部によると、手術後は呼びかけに応じられる状態で、命に別状はないとのことだが、10日ほどの入院が必要で、キャンプ中に復帰できるかは未定。長期離脱は必至だ。

 新キャンプ地として、宮崎に移転した初年度に思わぬ事故となってしまった。本人の不注意もあったようだが、その前の日までは防護ネットが張られていた一、二塁間が、その日からネットが取り外されていたという不運もあった。報告を受けた森脇監督は「起こってしまった以上は、一日でも早く元気な姿で戻ってきてもらいたい」と話し、早期復帰を願った。

 13年オフに巨人の育成から戦力外通告を受けた丸毛は、オリックスの入団テストに合格。昨年、自身初の1軍出場も果たした。チームでも随一の俊足が武器で、本職は外野手ながらも、今キャンプでは二塁や遊撃を守るなど、ユーティリティープレーヤーとして期待されていた。それだけに、キャンプ地での緊急手術はショックが大きく、球団から選手には、再度の注意徹底が言い渡された。

 ≪主なキャンプトラブル≫

 ★骨折 04年、広島・木村一が外出先の日南市内の飲食店で一般客に殴られ、あごの骨を折る重傷。

 ★もみ合い 04年、阪神・伊良部が宜野座キャンプ中、深夜の飲食店で男性客と飲酒トラブル。

 ★転落死 10年、オリックス・小瀬が宮古島市内のチーム宿舎で転落死。飛び降り自殺か。

 ★逮捕 10年、中日・ネルソンが沖縄から名古屋へ戻る飛行機に乗る際、手荷物検査で実弾1発が見つかり銃刀法違反の疑いで逮捕。

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2015年2月7日のニュース