「元・回文芸人記者」 広島編「感涙だろ!!苦しみ知る黒田いるんか」

[ 2015年2月7日 08:15 ]

黒田の回文を手にするカープ女子の沖村春香さん

 大リーグから8年ぶりに復帰した広島・黒田の回文「感涙だろ!!苦しみ知る黒田いるんか」をつくり、絵を描き上げた。ファンの気持ちを込めた。しかし、右腕は18日からの沖縄第2次キャンプでチームに合流するため、日程的に直撃できない。そこで、第1次キャンプ地である宮崎県日南市の「カープ女子」に会いに行った。朝イチで見つけた沖村春香さん(35)に絵を見せると「凄い!!写メ撮っていいですか?」という予想外のリアクション。似顔絵の写真って、友達の親戚みたいに本人からだいぶ遠いね。

 苦しい時代を支えたエースだ。メジャー移籍前に在籍した11年間のうち1997年の3位以外はBクラス。15勝で最多勝に輝いた2005年もチームは最下位だった。高橋歩惟さん(23)は「凄い人が帰ってきてくれた」と声を弾ませた。

 球界の女性人気の象徴とも言えるカープ女子は「鯉かわいい若いコ!!」(回文)。大半が選手の直筆サイン入りのユニホームを持っている。「女子半分は所持!!」(回文)。

 笑顔がまぶしい佐古田優花さん(22)は「10年くらい前のファンはおじいちゃんおばあちゃんが多かった」と振り返る。「カープ男子」にも聞いてみた。ファン歴40年の白石賢一郎さん(46)は「最近女性が増えた。にわかファンで終わらないでほしい」。オールドファンにとっては「鯉 違和感かわいいコ」(回文)という思いもあるのか。

 ▽回文とは 「竹やぶ焼けた(たけやぶやけた)」「確かに貸した(たしかにかした)」など、普通に読んでも、逆さから読んでも同じになり、意味が通じる文のこと。言葉遊びの一種。

 ≪まだあるぞ!!【広島】回文≫ ▽「行く2桁福井」(いくふたけたふくい)2010年ドラフト1位右腕・福井が先発ローテーション争いに勝ち、自身初の2桁勝利を狙う。

 ◆渡辺 剛太(わたなべ・ごうた)1980年(昭55)10月27日、東京都墨田区生まれの34歳。横浜国大在学中の03年1月に唐沢拓磨とお笑いコンビ「レム色」を結成。04、05年に「M―1グランプリ」準決勝進出。ネタ本も出版したが、08年3月に解散。09年4月にスポニチ入社。東京本社編集センター、福島支局勤務を経て、昨年10月にスポーツ部の野球担当になった。

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2015年2月7日のニュース