江夏氏 金田の“本能”絶賛 フリー打撃でも本気「それが投手」

[ 2015年2月5日 05:30 ]

フリー打撃登板を終えた金田(右)に声をかける江夏氏

 現在の猛虎にも、「江夏魂」を持つ男がいた。フリー打撃に登板した9投手をチェックした江夏臨時投手コーチが、金田が見せた投手の「本能」に現役時代の自身を重ね合わせた。

 「現役投手は本能として(フリー打撃でも)打たれなくない。自分の現役時代もそうだけど、3本打たれたらカチンと来た。それが投手の本能。きょうなんて、そういう気持ちで投げていたのは金田君がその典型。現役投手らしく投げていた」

 レジェンドが称えたこの日の金田は西田相手に26球を投じ、安打性の打球わずか4本。フリー打撃が打者の練習だということは分かっている。それでも打たれたくない。この気持ちこそ、江夏氏が言う「投手の本能」。金田自身も「気迫が出ていたかどうか分かりませんが、自分の中では何とか打たれないようにしようと思って投げました」と振り返った。

 登板後の金田は江夏臨時コーチの元へ向かい、「どうでしたか?」と評価を依頼。「別に悪くない」と及第点ももらった。くしくも大阪学院高出身の江夏臨時コーチにとって、大院大出身の金田は同じ学校法人という括りで考えれば“後輩”にあたる。そんな若武者の心意気に目を細めた。

 「今は安定して同じフォームで投げることを意識しています」。昨秋キャンプから、左足を上げた際の一本足で立つ感覚を養う練習を繰り返してきた金田。安定感のあるフォームと「江夏魂」を武器に、先発ローテーション争いへ参戦する。

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2015年2月5日のニュース