松井氏 大谷と初競演!ジーターと共催3・21震災復興イベントで対決も

[ 2015年2月5日 06:50 ]

打撃ケージ裏で談笑する松井氏(右)と高橋由兼任コーチ

 夢のコラボが実現する。元ヤンキースの松井秀喜氏(40)とデレク・ジーター氏(40)が3月21日に行う東日本大震災復興イベント「トモダチ チャリティベースボールゲーム」(東京ドーム)に、日本ハム・大谷翔平投手(20)が急きょ特別参加することが4日、決まった。大谷は当日、野球教室と松井、ジーター両氏が監督として対戦する日米中学生選抜戦に出場する。日米スターの「競演」はファン垂ぜんの的となる。

 2日間という短い日程だったが、松井氏はかつて自らも汗を流したキャンプ地をくまなく回った。午前中には腰痛で別メニュー調整中の新主将・坂本のもとを訪れ激励。午後は投球練習やフリー打撃を見守った。ブルペンでは菅野の投球を後ろから観察し「マウンド上での自信というか風格は去年以上」と変化を感じ取っていた。

 そんな松井氏が、3月21日のチャリティーイベントで日本ハム・大谷とタッグを組むことが決まった。当日は巨人―日本ハムのオープン戦が東京ドームでデーゲームで組まれており、同イベントで原監督が総合プロデューサー、栗山監督はアシスタントプロデューサーを務める縁から大谷が「トモダチサポーター」の名称で選出された。

 松井氏もその足跡をたどったヤンキースの大先輩、ベーブ・ルース以来96年ぶりとなる2桁勝利&2桁本塁打を記録した大谷について「直接プレーを見たことはないのでちょっと分からないですが」と前置きした上で「あれだけ投げて、あれだけ打てるんですから。その能力だけでもかなり凄いなと思います」と噂に聞く次代のスーパースター候補を評した。

 大谷は野球教室とベースボールマッチに参加。松井氏が東北3県(宮城、岩手、福島)の中学生選抜を、ジーター氏は米国中学生選抜を率いて対戦するが、岩手県出身の大谷はチーム松井のベンチに待機するという。開幕直前だけに登板は難しそうで代打が濃厚。松井監督の「代打・大谷」、もしくは「代打・俺」のコールにも注目が集まる。同イベント事務局によると、試合の状況次第では大谷が米国選抜の助っ人に回るプランもあり、投手・松井VS打者・大谷の夢対決が実現する可能性も十分にある。

 大谷は「会うだけで勉強になることが多いと思うし、雰囲気とかを感じられたら、それだけで十分。一緒にいられるのはいい経験」と早くも松井氏との初対面を心待ち。実は花巻東(岩手)時代に「松井選手は軸足(左足)で打つ。僕もそう」とその打撃フォームを一つの参考としていた。同じ右投げ左打ち。松井氏が現役引退を発表した日には「雲の上の存在ですが、自分もそういう選手になりたい」と尊敬のまなざしで話していた。

 昨年の臨時コーチとは違い、OBの立場で古巣のキャンプ訪問を終えた松井氏は「選手は日々成長していくよう努力していくもの。そういう姿を見ているのは気持ちいいですね。当時は自分もそういう気持ちでやっていた」と振り返った。そして、不惑の自身は次に、スーパースターへの階段を歩む20歳と夢のタッグを組む。

続きを表示

この記事のフォト

2015年2月5日のニュース