DeNAドラ3一本足打法で特大弾 偵察部隊「3割30発狙える」

[ 2015年2月5日 05:30 ]

室内で特打をする倉本

 隠れた長距離砲に、他球団の偵察部隊がうなった。DeNAのドラフト3位・倉本(日本新薬)がフリー打撃で巨人時代の2011年に開幕投手を務めた東野と対戦し一本足打法から豪快なフルスイングで右中間、バックスクリーン直撃弾と2本の柵越えを放った。

 「実績のある投手から打てたのは良い経験。でも実戦が大事」

 自身は淡々と振り返ったが、007には強烈なインパクトを与えた。広島の球団部情報課・田中彰氏は「驚いた。なんで3位まで残っていたかという選手。スイングの軌道が筒香に近い。柔らかさと力強さを兼ね備えている」と感嘆すれば、中日・鈴木義広スコアラーも「イメージと違った。打球が飛ぶし、内角も巨人の坂本みたいにさばく」と分析。両氏は「3割、30本塁打を狙える素材」と口をそろえた。

 社会人1年目まで打った本塁打は1本のみ。昨年1月、日本新薬に臨時コーチで訪れたプロ野球歴代3位の567本塁打を記録した元南海の門田博光氏(66)の助言で、すり足から一本足打法に替えて野球人生が変わった。動画「YouTube」で門田氏の現役時代の打撃フォームを何度も再生して研究。打席でクロスの立ち位置からさらに内に踏み込み、腰と内転筋の力を使って振り抜く打法を身に染み込ませた。

 日本新薬は自前の球場がない。「自主練を適当にやっていたが、門田さんに出会って意識が変わった」と振り返る。毎日30分以上の素振りに加えて筋力トレーニングも本格的に取り組むと打球の飛距離が変わった。社会人2年目の昨季だけで公式戦7本塁打。体重は1年間で8キロ増の83キロと下半身が太くなり、「本塁打を打てる遊撃手が目標」と言葉に力を込める。

 中畑監督は「バットを持ったときに目立つ。一番大事なところよ」と評した。山崎、白崎との激しい正遊撃手争いとなるが、倉本が奪い取る可能性は十分に秘めている。

 ≪倉本寿彦(くらもと・としひこ)≫

 ☆生まれ 1991年(平3)1月7日、神奈川県茅ケ崎市出身の24歳。

 ☆球歴 横浜高2年で遊撃の定位置を獲得し、3年夏は1学年下の筒香と共に甲子園ベスト4。創価大では小川(ヤクルト)が同期。遊撃で2度のベストナイン。日本新薬では昨年9月にアジア大会日本代表で活躍した。

 ☆サイズ 1メートル80、83キロ。遠投105メートル。50メートル6秒1。右投げ左打ち

 ☆憧れ 広島の石井琢朗内野守備走塁コーチ。幼少期は横浜スタジアムに通っていた。石井の横浜時代の背番号「5」を継承。

 ☆愛読書 門田博光氏著書の「不惑の挑戦 南海ホークス最後のモンスター」。キャンプの宿舎にも持参。

 ☆趣味 サーフィン。荻園中で始め、地元の「サザンビーチちがさき」に通っていた。

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