岡本「緊張した」初スイングは長嶋さんほうふつ!豪快空振り

[ 2015年2月2日 05:30 ]

原監督(右奥)、侍ジャパン・小久保監督(左奥)の前でマシン打撃を行う岡本

 大物ルーキーは空振りデビューだ。2軍スタートとなった巨人のドラフト1位・岡本(智弁学園)は、ひむかスタジアムでプロ初の屋外フリー打撃を敢行。原監督に加え、わざわざ2軍キャンプにまで足を運んだ侍ジャパンの小久保監督も熱視線を送る中、最初のスイングは豪快にバットが空を切った。

 「緊張して、思い切り空振りしました。うわぁと思って…。びっくりしました」

 58年、長嶋茂雄終身名誉監督もデビュー戦で国鉄・金田正一から4打席連続三振を喫した。岡本はカーブマシン相手の最初のスイングも空振り。それでも、落ち着きを取り戻すと広角にライナーを飛ばした。柵越えこそなかったが、計42スイングで安打性21本と大器の片りんをのぞかせ「内側からバットを出せて逆方向に打てた。自分の持ち味」と振り返った。

 原監督は「今は褒める必要はない」と前置きしつつも「いいバランスで振っている。腹筋の力で打つ選手がほとんどだが、彼は背筋の力で打てている」と評価。小久保監督も「柔らかかった。早くプロのスピードに慣れてほしい」と潜在能力にほれ込んだ様子だ。

 智弁学園の小坂将商監督と井元康勝部長も、教え子の船出を見守った。「日本代表は目標。頑張って選ばれるようにしたい」と岡本。高校通算73本塁打の看板を背負い、周囲の期待を力に変える。

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