中島 モヒカン以上の存在感 秘打“ネット狙い”4枚順番に

[ 2015年2月2日 05:30 ]

糸井(右)と笑顔で走り込む中島

 モヒカンだけじゃない! オリックスの宮崎キャンプ初日は、新加入の中島裕之内野手(32)の存在感が攻守で光った。

 打撃練習では「(米国では)打っていなかった」というマシン打撃で秘技を披露。意識して右方向へ打ち続けていたが「(一、二塁間に)ネットが何枚かあったでしょ。順番に当てたろうと思って、狙っていたんです」と明かした。

 中島といえば、右打者ながらも右方向へ強い打球が飛ぶことが特長。だが、細かく打ち分ける技術にも優れ、初日に確認していたという。ネットは4枚はあったが全て狙い打ちし「(成功率は)まあまあ」と納得。西武時代に打率3割を6度も達成している好打者ぶりは健在だった。

 さらにバスターエンドランなども基本から繰り返し、「いろんなサインが出ると思うので、出たときのために準備しています」と余念なし。打撃練習については、キャンプ前に「サク越えとか狙わない」と宣言していた通り、派手さはなかったが、実は密度の濃い玄人好みのものだった。

 さらに、午前中のシートノックや投内連係では「朝、球場で知った」という遊撃に入りながらも、無難にプレー。森脇監督も「活発に動いていた印象。いい感じでやってくれている」と、頼もしく見つめた。首脳陣は第1クール中に「二遊間テスト」の実施を決めていたが、初日は合格点で、残り2日間で二塁、三塁もテストする方針。だが、米国時代には「日替わりで守っていた」というだけに複数ポジションにも不安はないようだ。

 3年ぶりの日本球界復帰で、久しぶりに日本流のキャンプを過ごし「明日は筋肉痛やろうね」と笑うが、まだまだ存在感は高まりそうだ。

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