まるでロッキー!オリ・ブランコ 4.5キロハンマー打ち

[ 2015年2月1日 05:30 ]

ハンマー投げならぬ”ハンマー打ち”でティー打撃を行うブランコ

 ブンッ!ボールがつぶれそうな勢いだった。オリックスに新加入したブランコが、そのぶっとい上腕筋で鉄製のハンマーをブンブンと振り回す。重さは実に4・5キロ。合同自主トレに参加し、人間業とは思えない常識外れのトス打撃を見せつけた。1日からのキャンプへ向けた大デモンストレーションだった。

 「重いものを振れば、バットが軽く感じる。(ボールを)より正確に捉えることができるからね」。野球で重いモノ、といえばマスコットバットだが、通常でも1キロ前後。ブラ砲は「シーズンでもやるつもりだ」と宣言したように、バットを軽く感じればスイングスピードは自然と速くなる。加えて重いハンマーを振るには、右脇を締めて内側から右肘を出さなければ重さに負けてしまう。いわゆる「インサイドアウト」の理想的なスイングを完成させるためにも役に立つというわけだ。

 DeNAを退団し、新天地で迎える来日7年目。オフには破天荒な練習にも取り組んだ。巨石を投げ、タイヤをひっくり返し、車をチェーンで引っ張り…。映画「ロッキー4」で主人公ロッキー・バルボアが雪山で敢行したような原始的なトレーニング。「体はいい状態だ」と、ハンマーを楽々と操るパワーを満タンにしてきた。

 チームは沖縄・宮古島を離れ、今春から宮崎市清武町でキャンプを実施。宮崎市清武総合運動公園SOKKENスタジアムは両翼100メートル、中堅122メートルある。「広いね」と話した大砲だが、「新しいボールは飛ぶからね。なくならないように、ギリギリで打とうか?」とニヤリと笑った。左翼後方には防護ネットもなく、林に飛び込んで紛失連発となる可能性も大。規格外のパワーが、そんな事態を巻き起こす。

 ≪面白トレ≫

 ▼バドミントン ヤクルト・由規は、タオルではなくバドミントンのラケットを使ってシャドーピッチング。肘の位置や手首の返しなどを確認。

 ▼ゴムチューブ インステップするフォーム矯正のため、阪神・藤浪が取り入れる。右足首にゴムチューブをくくりつけ、右膝が曲がらないようにした。

 ▼紙コップ 野手転向前のヤクルト・高井(現雄平)が、工藤(現ソフトバンク監督)から伝授された練習法。紙コップをボールに見立て、縦回転で投げる。腕の振りを良くすることが狙い。

 ▼地下足袋 日本ハム・金子誠(球団統括本部特命コーチ)が、春季キャンプで地下足袋を履いて練習。ネットで2350円で購入し「体のバランスを意識できるし、重心が下がる。足の負担も軽減できて一石三鳥」。

 ▼五木ひろし 阪神ナインが、右手を握ってこぶしを回す演歌歌手の五木ひろしを思わせる動作でストレッチ。肩関節の可動域を広げるため。

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2015年2月1日のニュース