阪神ドラ2石崎 衝撃42球!能見が太鼓判「十分やっていける」

[ 2015年1月31日 05:30 ]

ブルペンで力投する石崎

 阪神のドラフト2位・石崎(新日鉄住金鹿島)が30日、宜野座自主トレでプロ入り後初めてとなる捕手を座らせての投球を行った。右腕から放たれる球威抜群の直球が、捕手のミットに衝撃を残して突き刺さる。魅力たっぷりの投球にひきつけられるように、ネット裏に歩を進めたのが、自身の投球練習を終えたばかりの能見だった。

 全42球を食い入るように見つめて、ブルペンを後にした左腕は石崎について問われると、大きくうなずいた。

 「球、速いねぇ。表現が難しいけど(軌道も)独特のものがあるよね。いいボールを投げているし、社会人で6年やっているので、下半身もしかりしている。パワーピッチャーだね。(1軍の戦力として)十分やっていける」

 ドラフト1位・横山(は同じサウスポーということもあり、すでにビデオでチェック済みだったが、石崎の投球はこの日初めて目にした。スリークオーター気味のフォームから繰り出される力強い直球に、プロで実績を積み重ねてきたベテランも思わずうならずにはいられなかった。

 ルーキーの秘めた力の“証言者”はまだいる。初めてコンビを組んだ捕手の清水も「球威、スピードもあるけど、キレもある。最速151キロと聞いているけど、常時145、6キロを出せるタイプ」と評価した。

 称賛の嵐を呼んだブルペン。ただ、投球を終えた石崎自身は「まだ球が浮く傾向がある。体が突っ込まずに低めにコントロールできるようにやって、実戦につなげたい。(能見さんの視線は)気にならなかった」と冷静だった。練習で浮かび上がった反省点を日々ノートに記すのが社会人時代からのルーティン。「次に生かしていきたい」と、さっそくキャンプ宿舎でペンを手に取った。背番号30が持つ抜群のポテンシャルと、さらなる伸びしろを感じさせる一日だった。

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