ブラ、イケる!3割40発100打点 90年落合以来「2冠」も狙う

[ 2015年1月30日 05:30 ]

強力タッグで∨を誓うブランコ(左)とバリントン

 オリックスに新加入したトニ・ブランコ内野手(34)とブライアン・バリントン投手(34)が29日、神戸市内で入団会見を行った。中軸が期待されるブランコは40本塁打、100打点で、落合博満(ロッテで82年、85年、86年、中日で90年)以来となる両リーグでの2冠達成に意欲。また、中島裕之内野手(32)が、日本球界復帰に際してバット4本を使い分ける「四刀流」で臨むことが分かり、ハイレベルな主軸争いが巻き起こる。

 引き締まった顔のブランコが決意を明かした。昨年は両足に3度の肉離れを発症するなど体重増で苦しんだが「17ポンド(約7・6キロ)減量してきたよ」とキッパリ。食生活を果物、サラダ、鶏肉中心に変え、40分ほどのジョギングで有酸素運動を取り入れる“OL”のようなダイエットに成功して、現在は112キロだという。

 だからこそ自信がある。「ケガをしないで143試合に出れば、打率3割、40本塁打、100打点はついてくる数字。僕の前に出たランナーをしっかり還す役割をこなしたい」。自ら高いノルマを掲げたが、体調さえ問題なければ「2冠は可能だろう」と断言した。

 セ、パ両リーグで本塁打と打点の2冠を獲得すれば中日時代の監督だった「師」と仰ぐ落合博満以来、2人目の快挙。さらに心強いデータもある。中日入りした09年に本塁打と打点、DeNA入りした13年には首位打者と打点…と、移籍初年度は2度とも2冠を獲得しており「今回も2冠が目標」と口にした。

 チームにとっては心強い。大型補強で4番候補が乱立し、糸井、中島、T―岡田らと高いレベルでの争いとなり、森脇監督の期待する「競争」は激化しそうだ。その中でも本命と見られるブランコは「DeNA時代に中畑監督から、引っ張るだけでなく球場を広く使うことを教わり、打率も得点圏打率も上がったんだ」と自信。4番は俺だ、と言いたげな顔だった。

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