雄星「ヘビー球」で2桁!進化100キロボディーで球質に違い

[ 2015年1月26日 08:40 ]

顔をゆがめながらトレーニングに励む菊池

 西武・菊池が苦もんの表情を浮かべた。都内施設での自主トレ。ウオーミングアップもそこそこにバーベルを手にすると、デッドリフトでは重量250キロを持ち上げ、ベンチプレスは100キロ。短いインターバルで次々にメニューを消化し、最後は床に倒れ込んだ。

 「ウエートをやっても、関節の可動域が広がっている。軸をつくることを意識しているので、気がついたら体が大きくなった。そういう感覚」

 自体重を利用して体幹などを鍛える「TRX」と呼ばれるトレーニングも導入するなど、昨年12月から継続的に鍛え抜いてきた。その成果で体重は5キロ増の100キロに到達。10年のルーキー時82キロだった左腕は「去年の夏頃に買ったジーパンがもう入らない」と苦笑いするほど、体は進化した。

 12年オフからタッグを組むトレーナーの清水忍氏(47)は、雨上がり決死隊の宮迫博之の肉体改造を担当したほか、ライフスタイル雑誌「Tarzan(ターザン)」(マガジンハウス)の企画の監修もこなす。体を大きくすることではなく、投球のパフォーマンスを上げることに重点を置いて指導するという清水氏は「今年はかなりいい状態。体重は増えたが、動きは良くなっている。球質も昨年と全然違う」と太鼓判を押すほどの仕上がりだ。

 昨年12月上旬からブルペン入りを続け「球は去年との違いを感じる。早く打者に投げたい」と菊池。間食を控え、野菜を多めに摂取するなど食事面にも気を配ってきた。昨季は故障もあり、5勝11敗と大きく負け越した。自己最多は13年の9勝で2桁勝利は一度もない。勝負の6年目。100キロボディーから繰り出される「ヘビー球」で、2桁勝利へ階級を上げる。

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