デーブ監督、西武時代の“父”に届ける日本一「いい報告を」

[ 2015年1月26日 05:30 ]

乾杯する(左から)大久保監督、里見治セガサミー会長、星野仙一楽天シニアアドバイザー

 楽天の大久保監督を囲む「大久保博元君を励ます会」が25日、都内ホテルで開催され、発起人の里見治セガサミーホールディングス会長のほか、楽天の星野仙一シニアアドバイザー(SA)ら約600人が出席した。

 新指揮官が感極まったのは、99年に他界した故根本陸夫氏の隆子夫人から「(主人も)喜んでいる。頑張っていただきたい」と言葉を送られた時だ。フロントとして西武黄金期の土台を築いた根本氏は大久保監督が84年に入団した当時の管理部長。同じ茨城出身で「親父」と慕っていた。今季は、根本氏が獲得し、育てた「遺産」のうち、西武・田辺監督、ソフトバンク・工藤監督、ロッテ・伊東監督ら4人がパ・リーグで指揮を執る。

 「俺はクソガキだったから一番怒られた」という大久保監督の思い出は埼玉・小手指にある自宅に招かれ、隆子夫人に振る舞われたすき焼きという。星野SAと並ぶ恩人。知人からもらった根本氏のダイエー監督時代の野球カードを手帳に入れ、ベンチに持ち込んで采配を振ることも決めており「墓前にいい報告がしたい」と話した。

 星野SAからは「大胆に思い切って世間に負けずに采配を取ってください」という言葉とともに「(俺を)頼るなよ!」と辛口のコメントももらった。2人の「親父」の薫陶を胸に挑む監督1年目。大久保監督は「常勝軍団をつくるように1年契約ですが、1日契約のつもりでやらせてもらいます」と決意表明した。

 ▼西武・渡辺久信シニアディレクター 紆余(うよ)曲折ありながらこれだけの人から激励されるデーブを見ていると感慨深い。監督をやるのが運命なのでしょう。

 ◆主な出席者 里見治(発起人=セガサミーホールディングス会長)、星野仙一、江本孟紀、渡辺久信、金石昭人、橋本清、陣内貴美子、アグネス・チャン、ビートきよし、大友康平、前田亘輝、横田真一、徳光和夫、吉田義人 (敬称略)

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