菅野 頭脳的逆風遠投トレ「軌道確認できた」

[ 2015年1月25日 05:30 ]

ハワイでの自主トレを終え帰国する菅野。左は大田

 初めて米ハワイで自主トレを行った巨人・菅野が、大田、松本竜とともに成田空港着の航空機で帰国。現地では海風を利用し、逆風の中で遠投する独特の調整法を導入したことを明かした。

 「ハワイは風があるのでわざと逆風の方に立ちました。逆風だと、例えばシュート回転していたら球筋に表れやすい。風に向かって投げることで軌道を確認できた」。奇麗な縦回転の球は球筋がぶれずに風を切り裂くが、わずかでも回転軸がずれれば風の影響を受ける。シュート回転すればゴルフのスライスのように曲がり、力が伝わりきれていない球は上空へとふけ上がってしまう。

 軌道を見るだけで力の伝わり方が分かる頭脳的な練習法。これで制球力や球威もさらに増す。約2週間の滞在中、最も時間を割き「90から100メートルは投げることができた」と言い、ブルペン入りも「いつでも入れます」と順調に仕上がった。

 ただ、2月1日のキャンプ初日からのブルペン入りには固執しない。「遠投、(平地で投げる)フラットスローで調整していけば一番。自分はそう考えます」。ハワイと同様、春季キャンプ地の宮崎と沖縄も海が近く風が強いため、逆風を利用した遠投調整を行うことも可能だ。エースとして臨む3年目はマイペースで調整し、2年連続の開幕投手を目指す。

 ≪制球力リーグ屈指≫昨年菅野(巨)の与四球は158回2/3を投げ36。セの規定投球回以上の投手では同僚の内海と並び最も少なかった。また1試合平均(9イニング換算)の与四球率は新人だった13年が1・89、昨年は2・04でともにリーグ2位の低い数字に抑えた。巨人の投手で与四球率がリーグで最も低かったのは08年グライシンガー(1・35)が最後。今季菅野が1位ならチーム7年ぶりになる。

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2015年1月25日のニュース